721系F-3123+F-3222編成です。


この編成から6両固定編成になります。

現在、3両編成は普通列車(エスコンフィールドでのナイター試合開催日は北広島ー札幌での臨時快速運用もあり)での運用のみですが、6両固定編成は快速エアポートでの運用がメインになります(普通列車でも運用はされるが列車による)。

実はこの編成はかなり変わった経歴を持つ編成で、まず1991年に4次車として製造され、新製当初はF-22編成でした。

新製当初の編成はクハ721-22+モハ721-22+クモハ721-22の3両でした。

翌1992年には新千歳空港駅開業に合わせ、6両編成3本と中間車3両が5次車として製造されました。この中間車3両はモハ721-23+モハ720-23+サハ721-22で、F-22編成に組み込みとなりました。

組み込み後の編成はクハ721-22+モハ721-23+モハ720-23+サハ721-22+モハ721-22+クモハ721-22です。青文字が組み込まれた中間車3両となります。

2001年には130km/h対応化改造が施行されF-3023+F-3022に改番。更に2011年には従来のサイリスタ位相制御からVVVFインバータ制御に改造され、F-3123+F-3222に改番されました。

編成は、
(旭川・新千歳空港・苫小牧→)クハ721-3122。

モハ721-3123。F-3123の編成番号はこの車両の車番から来ています。

サハ721-3123。VVVFインバータ化前はモハ720型だった車両です。

サハ721-3222。2000年に半室uシート化され、2003年には全室uシートになりました。

モハ721-3222。仕様はモハ721-3123とほほ変わりません。

(←小樽・北海道医療大学)クハ721-3222。VVVFインバータ化前はクモハ721型でした。

普通車の車内。座席の背もたれは2023年秋頃より6・7次車に準じたものに取り替えられています。

uシート車の座席。こちらは8次車に準じたモケットへ張り替えられました。

チケットホルダーも撤去されています。


車内銘板。下はサハ721-3222で上はそれ以外の5両になります。







車番プレート。元の車番は隠され、下にシールで現在の車番が貼られています。






車番。改番前の車番の跡が残っているのが見えます。




製造

川崎重工


製造年
1991年10月1日(クハ721-3122、モハ721-3222、クハ721-3222)
1992年6月13日(モハ721-3123、サハ721-3123、サハ721-3222)

改造等
1992年 新製中間車3両を組み込み6連化
2000年 半室uシート化(苗穂工場)
2001年10月31日 クハ721-22、モハ721-22、クモハ721-22の130km/h対応化(これに伴いクハ721-3022、モハ721-3022、クモハ721-3022に改番。苗穂工場)
2001年11月2日 モハ721-23、モハ720-23、サハ721-22の130km/h対応化(これに伴いモハ721-3023、モハ720-3023、サハ721-3022に改番され、編成番号はF-23+F-22からF-3023+F-3022となる。苗穂工場)
2003年 全室uシート化(苗穂工場)
2011年1月28日 VVVFインバータ化(これに伴いF-3023+F-3022からF-3123+F-3222に改番。苗穂工場)
2023年 座席更新(苗穂工場)


続きます。

※2024.5.3 車内銘板と車番プレートの写真追加
※2024.7.18 一部写真とカバー画像の変更