6/23時点において都知事選で石丸氏2位、蓮舫氏3位を当てた。石丸氏が若者にウケる理由
予想(敬称略)
— 石井 敏宏 (@ishiitoshihiro) June 23, 2024
①小池(当選)
②石丸。1位とは離れるが善戦
③蓮舫。石丸に僅差で競り負け。大敗
④田母神
⑤清水国明
暇空茜
桜井誠
内海聡
安野貴博
ドクター中松
後藤輝樹
よくわからん… https://t.co/MNVu1oQhpU
6月20日(木)告示、7月7日(日)投開票の東京都知事選ですが、6月23日(日)の時点における1~4位の予想が当たりました。
1位が楽勝で小池氏
2位が離れて石丸氏
3位が蓮舫氏
4位は離れて田母神氏
5位以下は6/23日時点では読めませんでしたが、数日後に安野氏であることがわかりました。清水氏が10位まで落ちるとは思いませんし、6位が内海氏であることも読めませんでした。
別に確信を持って石丸氏2位を当てたわけではありませんが、政界関係者では2割くらいは、石丸氏の2位を私と同じ時点で予想していたと思います。石丸氏と蓮舫氏のどちらが2位になるかの予想は難しいですが、石丸氏が想定外の躍進をしたわけではないのです。
ところで、全ての選挙でそうですが、現職は圧倒的有利であり8割方当選します。ましてや、戦後において、現職が一度も負けたことのない東京都知事選であればなおさらです。
現職は前回の得票を維持すればよく、なおかつ4年間の公務と私的な政治活動も全て選挙運動のようなものです。知事と市区町村長、知事と都議会議員は持ちつ持たれつの関係ができ、多くは知事選挙で現職を応援します。
さらに、選挙の構図も、「現職」対「新人」という構図になり、新人は乱立しますから、現職の批判票も分裂します。なおさら、安泰です。
つまり、小池百合子という人物が強いというよりも、「現職」という怪物に勝つのは、まず不可能なのです。誰がやっても、圧倒的な知名度と組織力なので、現職には勝てません。
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さて、3位が蓮舫氏というのは、立憲・共産に支持が留まり、広がりを欠くと見たからです。そうだとすると、石丸氏の人気に抜かれると予想しただけです。一方、石丸氏は浮動票では小池氏を上回るかも知れませんが、組織票で圧倒されるので、どのみち現職とは大差がつくということです。
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興味深いのは、40歳未満の得票では、石丸氏が小池氏も抑え、1位だということです。
なぜ、若者にウケるのか考えると、石丸氏は安芸高田市長時代に
「居眠りをする、一般質問しない、説明責任を果たさない。これこそ議会軽視の最たる例です。恥を知れ!恥を!」
と市議会本会議で言い放った人物です。そして、この青臭い政治姿勢を4年間継続しました。
「居眠りをする、一般質問しない、説明責任を果たさない。これこそ議会軽視の最たる例です。恥を知れ!恥を!」
というのは最もな言い分であり、若者にはささるのではないでしょうか。
一方、歳を取ると、「言っていることはわかるが、わざわざ揉めることを言うもんじゃない」「いくらなんでも言い過ぎ」「年長者に失礼」という発想になっていきます。
石丸氏の市政運営は、専決処分(議会に諮るべきものを諮らない)を乱発するなど問題も多かったわけですが、青臭く合理的な改革もやってきわけです。その政治姿勢が若者にウケたのでしょう。
石丸氏の批判ばかりで、その批判は結構当たっているとはいえ、何もしない・悪弊を見て見ぬふりの、年配者たちが上から目線で言っていることは、若者にはささらないと思います。