子どもと学校教育のミスマッチが不登校の要因 | 館山市議会議員「石井としひろ」のブログ

子どもと学校教育のミスマッチが不登校の要因

昨日の学校再編説明会では、房南学園の会場に出席しましたが、房南学園の小中にはプールがあります。




一方、房南の中学生が令和9年度から統合する館山中には、プールはありません。

◯プール授業を嫌がる生徒が一定数いる(特に女子)
◯中学の水泳の授業は昔から回数が少なく、必要性に疑問があった
◯小学校で、夏場のプール開放も含めて、25メートル泳げるようにガッツリやれば目的は達成している
◯そもそも、水泳の授業は専門性があるべきで、教職員の授業に向かない。プールの管理も大変。教職員不足もある。
◯財政が厳しい

という具合で、全国的に中学のプール授業は廃止が増えています。昭和末期の中学生だった私としては、時代の変化を感じるところです。

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ところで、昨日の学校再編に関する意見交換会では、会場から興味深い発言もありました。

「不登校が全国的に激増しているというが、教育内容が古く、時代遅れで、現代の生徒に合っていないので、ミスマッチが起き、不登校につながっているのではないか?」

という意見には全く同感です。そもそも、不登校が悪いとする法的根拠すらありません。憲法の教育義務は、国と親。子どもにとって、教育は義務ではなく、選択できる権利。

ただ、学校に行っていないと、進学や就職で不利になる現実もあり、その子どもにとって合っている教育が学校でなされているか極めて疑問なのに、行かないといけないという矛盾が生じています。その矛盾が不登校数の増加に現れていると私は見ています。

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ところで、豊房小と館山小が統合になった後の、豊房小の校舎等は、不登校児童・生徒の通う場になる予定です。現在はコミュニティセンターにそういう部屋がありますが、手狭になってきており、今後の増加見込みに対応できません。

そして、コミセンのように部屋だけでなく、校庭や体育館もあった方がいいでしょう。イメージとしては、公設フリースクールのような感じでしょうか。私としては、豊房小校舎にこのような「自由な学び場」ができることを、期待を持って受け止めています。