全国的に見ても、大きな争点のない6月の地方議会。細かい論点について
今日は、私の所属する文教民生委員会がありました。
地方自治体は、国政において、全国一律で地方でもやると決定したことはやらないといけないわけで、反対しても仕方ないものではありますが、それなりに「?」と感じる案件もあります。
まず、
マイナ保険証です。
市のシステム改修予算なのですが、全額が国費でやるしか選択肢はありません。
全体像として、
◎市は国から指示されたことを粛々とやる
◎病院や薬局という医療機関も国から指示されたことを粛々とやる。なお、国から成果報酬があることから、マイナ保険証の導入に熱心な医療機関もあるらしい
◎個人としては、マイナ保険証を使うのは「任意」であり、使いたくなければ、「資格者証」をこれまでの保険証と同じく使うことができる。
現状は館山市においても、マイナ保険証に利用率は10%強です。ちなみに、私も利用者になりました。医療機関では、私もそうでしたが、エラーが出たり、少々のトラブルはあるようです。
もう一つの論点は、
地域包括支援センターの人員配置基準の緩和の話でして、
主任介護支援専門員
社会福祉士
保健師
については、所定の人員が各地域包括支援センターにいなければならなかったのが、圏域のいくつかの地域包括支援センターの単位で、所定の人員がいればいいように改正されました。
これは、介護人材不足に対応して、圏域の地域包括支援センターの全体で見て、人員が足りていれば良し、人員を柔軟に動かして、対応すれば良いというものかなと感じます。
これが良い改正なのか、イマイチの改正なのか、介護の現場感覚がないのでよくわかりません。人手不足に対応するための単なる規制緩和なのか、柔軟な人材活用を可能にするものなのか。ただ、政府による全国一律の方針なので、反対しようがありません。
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あと、今回の6月館山市議会では、一部ペーパレス化の実証試験も行っています。議案書(一般議案・補正予算議案・一般議案説明書・補正予算説明書・提案理由)をペーパレス化しました。一方、紙での資料配布も行っているので、ペーパレスでも、紙を使っても、どちらでもオーケーです。
私はペーパレスで試しているのですが、事前に資料を読み込むのと、後で残しておくには便利です。一方、本会議や委員会の本番では、いくつかの資料を併用して見るので、PCまたはタブレットで、資料から資料の移動で少しもたつきます。
つまり、「本番中は紙が便利。しかし、後で紙が大量に残ると邪魔」という感じです。トータルで見ると、やはりペーパレスに分があると感じます。
ただ、本会議や委員会の本番だけで見ると、紙の方が便利なのが、やっかいなところです。一時的な便利さというのは捨てがたいからです。
あと、予算委員会や決算委員会など長い委員会だとバッテリーが持たないという不安があります。だから、バッテリーも購入しました。なお、そういう長い会議だけ、紙を使用するという方法もありだと思います。