住宅が密集し道路が狭い漁村の津波対策 | 館山市議会議員「石井としひろ」のブログ

住宅が密集し道路が狭い漁村の津波対策

南総文化ホール(小ホール)で開かれた地震津波対策の講演会を聴いてきました。主催者が南房総市の方なので、主に南房総市における津波対策がメインでしたが、館山市においても隣接している船形地区や富崎地区の漁村は対策が同じなので、勉強になりました。漁村は木造住宅が密集していて、道路が狭く、地震・津波に対して脆弱です。




昭和56年以前の旧耐震基準の木造家屋は倒壊しやすいわけですが、潰れると一階はどうにもならず、二階の方が少しリスクが下がります。しかし、潰れるのは避けたいわけで、私の住んでいる家も古い木造なので、どうしようかな…




能登半島地震において、木造家屋が多数倒壊したことにより、住宅が密集している漁村では、瓦礫で道が塞がり、津波からの避難に支障が出て、犠牲者が増えてしまいました。老朽空き家は平時から早めに解体したいところです。




また、「津波火災」も起きています。電気設備が津波で破壊されると、流れている電流がショートして、火災になるようです。また、油の入っているタンクが津波で破壊されると、さらに火災が増します。対策は難しいですが、こうしたことが起きうるという認識をまずは持つことでしょう。




まずは、さっさと高台に逃げることです。その時に困るのが、介護が必要な高齢者への対応です。行政が要支援者名簿を整理して、介護施設などと提携して福祉避難所の準備をしておくことも大切です。

個々でどのように避難するか考え、不足は行政で補う。行政の支援が必要なことは、地区で取りまとめて、要望しておくと良いと思います。そのために、各地区にある自主防災組織も機能するようにしておきたいものです。