議会議員の原稿を議員が書いていない市がある。行政職員が書く矛盾? | 館山市議会議員「石井としひろ」のブログ

議会議員の原稿を議員が書いていない市がある。行政職員が書く矛盾?

議員の賛成討論原稿を、職員が長年に渡って書いていた問題。千葉県では、袖ケ浦市・千葉市・成田市・南房総市…

単に、議員が個人で苦労しながら書けばいい話に過ぎないが…

記事(記事画像はぼやけているが)には、南房総市議会では2018年6月に青木正孝議員(今は引退)が、「朗読するだけじゃだめ。自分の意思で賛成、反対やってもらわなきゃ困る」と発言したのをきっかけに、職員が書くことは無くなったとあるのが味わい深い…




館山市議会では無いし、もちろん私も自分で原稿を書いているし、原稿なしで討論をすることも多いが…

なぜ、このようなことになるのか考察すると、
①議会の情報公開が足りないから、内部でダレる
②おかしいと思っても言いづらく、内部のよどんだ雰囲気があり、改革がなされない
③議案の内容は難解であり、議員も職員組織を信頼して賛成している面がある
④議案の説明が「言語明瞭・意味不明瞭」。なんでこんな難しい説明になるのか、と思うことがしばしば。職員はわかりやすさより、正確さを重視するので、間違いを恐れ過ぎてそうなる
⑤そもそも国の制度が複雑怪奇で、市町村も国の全国一律の制度に基づいて仕事をしており、よくわからずに業務が回っている。そして、調べると、複雑怪奇さに意味がなく、無駄に煩雑であることもしばしば
⑥日本人は幼少から暗記教育(インプット)ばかりしてきたので、書くこと(アウトプット)は苦手である。そもそも、趣旨がよくわからずに暗記をしているので、論理性が怪しくなる

個々の問題としては「討論原稿は議員が自分で書け」と言うだけで解決だが、この問題の背景は日本社会の構造なのだ…