3月議会が終了。後手後手になりやすい公共施設再編 | 館山市議会議員「石井としひろ」のブログ

3月議会が終了。後手後手になりやすい公共施設再編

3月の館山市議会が今日、終わりました。物価高が館山市財政を直撃しており、極めて厳しい予算編成になりました。数年続く物価高は、デフレが始まった1997年以降ですから、財政構造が物価高に弱い仕組みになっているのではないかと思います。

地方自治体の財政は、国が地方交付税制度という財政調整制度でコントロールしているのですが、地方交付税の仕組みがうまくいってないのかもしれません。ただ、地方自治体は国が設定した不利な条件であれば、それに対応するしかありません。

さて、予算案も条例案も問題があるものがなかったので、私は全て賛成しています。ただ、反対意見が出る議案もあり、それに対しては、賛成意見を述べるようにしています。反対意見を聴いてから、賛成意見を述べるので、今日もそうですが、原稿を用意していないことが多いです。




介護保険料ですが、低所得者は負担減、高所得者は負担増の議案があり、これはさじ加減の問題ですが、反対意見があり、私は「累進課税の強化」を重視する考えがあるので、その立場から賛成意見を述べました。




3月末で閉鎖になる湊の温水プールですが、4月からは、個人は週2回2時間ずつ、セントラルの温水プールが借りられます。団体は鋸南B &Gの温水プールが借りられますが、鋸南が使っていない期間・時間帯に限られますし、距離が遠くなります。

市として温水プールは建設したい考えですが、財政的な目処や具体的な方法は見つかっていません。今後は、建設する方向で検討を急ぐようですが、なかなか難しい面もあります。

13年前ですが、温水プールは行財政改革方針で廃止の方向性でした。それをひっくり返したわけですが、建設が廃止に間に合わなかったことになります。民主的プロセスと行政運営に課題を感じました。存続を図るなら、動きが遅いわけです。

政治の弱点ですが、難題を先送りにして、切羽詰まってからバタバタになる事例がいくつかありました。全て大型公共施設です。給食センター、ゴミ処理場、館山中そして温水プール。小中学校の再編もようやく進んできました。公共施設の再編は後手後手になりやすいので、今後とも必要な指摘をしていきます。