サイカチの木を館山市天然記念物に再指定を | 館山市議会議員「石井としひろ」のブログ

サイカチの木を館山市天然記念物に再指定を

サイカチの木を守る会(牧野昭雄会長)による「サイカチの木を見て語る会」に参加しました。まず、六軒町にある現地の見学です。




サイカチの木は現在、樹齢は約千年と言われています。

江戸時代の元禄津波の時に、近隣の住民が木に登って、命が助かったという伝承があり、館山市が天然記念物に指定していました。

しかし、2019年9月の房総半島台風で折れてしまいました。あの巨木が折れるほどの凄まじい風だったわけです。

サイカチの木も命運は尽きたと思われ、天然記念物の指定も解除。

しかし、完全には死んでいないことから様子を見てたら、新たに枝(不定根)が生えることまで確認され、まだまだ長寿が想定されています。






そこで、サイカチの木を守る会では、「天然記念物」としての再指定を目指して、保存活動をしていくとのことでした。

今日は、千葉県内の樹木医がたくさん見学に来ていました。専門家にとっても珍しい状態の樹木なのでしょう。また、菜の花ホールでの樹木医の講演には多くの市民が耳を傾けました。




排水を良くして、時には支柱を活用するなど、一定のメンテナンスをすることが、木の状態を良くするには望ましいというお話しでした。

樹齢千年で、元禄津波と房総半島台風という歴史を刻んでおり、これからも長く生き続けるわけですから、所有者が望むのであれば、天然記念物の指定に戻した方が良いと考えます。

天然記念物の指定も文化財行政の一つであり、指定の基準がよくわかりませんが、生態と歴史に価値があると思います。