消防出初式
消防団員は館山市の非常勤公務員です。しかし、給与は年額36,500円から役職に応じて、火災一回の出動手当も1,800円程度であり、「ボランティア」という感じです。給与は各自治体であまり差がありませんが、出動手当は差があり、5千円くらい出している自治体もあります。館山市も出せればいいのですが、財政が厳しくて…
一方、消防署は安房3市1町で構成される安房広域組合の組織です。地域密着で火災の時に真っ先に駆けつけてくれる地元消防団は館山市、本職の消防署員は安房広域に所属していることになります。消防署の高いハシゴ車の披露が、出初式の花形です。
少子化と、自営業者が減り会社勤めが増えていることから、消防団員の減少は今後も続くと思います。そのなかで、消防詰所・消防車・消火栓・防火水槽・防災無線など施設や機材の整備もしなければなりません。人口に合わせて、組織の統合も必要だと思います。
なお、消防団は館山市に属しているわけですが、独立性の強い組織です。消防団長は、条例で「消防団の推薦に基づいて、市長が任命する」ことになっています(市長が勝手に決めるのではない)。このように、人事で独立性があることから、組織運営も独自性があります。市役所が命令する組織ではなく、お願いするような感じです。本質的にボランティアでもありますし。