SideBooksクラウド本棚
前回のブログで導入の方向で検討していると書いた「SideBooksクラウド本棚」についてです。
全国で約680自治体で導入されています。導入する部署は議会であったり、教育委員会であったり、首長部局であったりします。
企業だとモアノートの方が人気かも知れませんが、
議会の一番人気はサイドブックスです。
サイドブックスの方が安いとも聞きます。
でも、その違いは、議会と企業の違いでもあると思います。
民主主義で十分な合議制が尊ばれる議会と、
トップダウンで迅速さなアクションが尊ばれる企業の違いでしょう。
議会は高齢者も多く、タブレットやソフトが苦手な人も多くいます。そういった方にも使いやすいことに徹底してこだわっています。
キーボード入力が苦手な人でも、スクロールでページを移動しやすくしています。もちろん、キーボード入力でもページを移動できます。
そして、「文書検索」と「文書へのメモ」が優れています。
ただ、全員一緒に差し替えたページのメモは消えてしまうようで、これはソフト会社にとっても改善したい課題とのことでした。
特に、このページを見て欲しいと指示する「操作パネル」が人気です。この操作パネルを無視して、自分の作業を続けることもできます。切り替わりを強制されないのです。
もっとも強制することもできます。ただし、ZOOMのように強制された画面が固定されないので、自分の作業を続けることも可能です。
このように画面共有の固定を強制されない「自由度」が、多くの議会で人気とのことでした。(企業だと自由よりも強制の方が好まれるようです)
メモを消す機能はもちろんありますが、「消しゴム」はありません。細かい消し残しに気づかないことを防ぐためです。
書類を廃棄しても、すぐに消去されない一時仮置きの「ごみ箱」もあります。これはパソコンと同じです。
なお、書類を作成するのは、タブレットよりもパソコンが向いています。ワードやエクセルなどのソフトとタブレットの相性が悪いからです。
このサイドブックスは、パソコンでもスマホでも使えます。タブレットと同期もできます。
ですから、議会と執行部で「サイドブックス」は一緒に導入した方がいいと思います。タブレットとパソコンはバラバラでも構いません。
ただ、議会では最初の導入時点では、みなさん慣れていないので、タブレットに規格を揃えた方が脱落者が出づらいと思います。
全員が使えることが大事だと思います。議会というところは、目が不自由な方でも、耳が不自由な方でも、足が不自由な方でも、高齢でも、誰でも当選したならば、充実した議員活動ができるように協力しないといけないと思います。
ですから、タブレットも全員が使えるように、議会としても全員で取り組んでいく必要があります。
また、会派ごとや、個々の議員同士でも、合同でタブレットとサイドブックスの勉強会をやっていくこともしたいものです。あと、スマホのテザリングも教えあえればと思います。(館山市議会はWi-Fiモデルの導入を検討しているため)
まだ、予算の関係で導入できるかどうかも決まっていませんが、
議会として、
「タブレット運用基準」
「紙と併用できる移行期間をどのくらいにするか(半年以上か?)」
を決めていくことも必須です。