積極財政を推進する地方議員連盟 総会・研修会(5月16日) | 館山市議会議員「石井としひろ」のブログ

積極財政を推進する地方議員連盟 総会・研修会(5月16日)

「積極財政を推進する地方議員連盟」の総会・研修会が、5月16日(火)に衆議院第二議員会館の会議室で開かれました。会員数は125名、総会の現地参加は約30名、オンライン参加が約20名でした。

 

 

 

 

1年前の設立総会の時は、会員数は56名、現地参加は27名、オンライン参加は2名だったので、着実に会員数は増えています。

 

 

 

私は事務局長なので準備が大変でした。特に、ZOOM配信で苦戦しています。現地参加とオンライン参加のハイブリッド会議をうまくやる方法はないかと模索中です。難点は発言のハウリング対策と、オンライン参加者に対しての音声が小さくなってしまうことです。ノイズキャンセラーのマイクがあった方が良いみたいですが、まだ機材が十分ではありません。


 

 

この会は基本的に、積極財政を推進する国会議員を応援する地方議員の集まりです。超党派でリベラル系もおりますが、保守系と無所属が多くなっています。

 

国会議員の来賓では、3名が来てくれました。

 

高鳥修一衆議院議員(新潟県6区 自民党)は、「保守系に積極財政派が多く、なぜかリベラル系に緊縮財政派が多い」という話をされました。私も同感です。ちなみに、私は無所属で、どちらかというとリベラルですが、「なぜリベラルに緊縮が多いのか?」不思議に思っています。欧米のリベラルは積極財政ですから。

 

 

 

斎藤洋明衆議院議員(新潟県3区 自民党)は、「通貨発行権は国家が持っているのだから、積極財政をしっかり推進しなくてはならない。ただし、積極財政だからといって、中抜きや外資にカネが流れるとかデタラメな使い道を容認して良いわけではない。積極財政と水ぶくれは違う」とお話されました。積極財政派でもバラマキ容認の方もおりますが、私も斉藤代議士の発言に同意です。



 

長友しんじ衆議院議員(宮崎県2区 国民民主党)は、「宮崎県のような地方は、国政が積極財政に転換しないと、衰退に歯止めがかからないだろう。積極財政を推進していく」ということをお話されました。確かに、地方は緊縮財政のままだと復活は困難だと思います。

 

 

総会が終わった後は研修会です。講師に自民党の参議院議員の西田昌司先生が来てくれました。西田先生は、参議院の財政金融委員会でMMT(現代貨幣理論)の論陣を張っている積極財政派の第一人者です。

 

 

「地方分権改革を進めると、国税は地方税に移管され、地方交付税が減る。その結果起きることは、地方は財源不足で衰退し、東京に財源が集約され一極集中が起きる」

 

「戦後の財産税などの緊縮財政によって、皇室が打撃を受けた。11宮家が皇籍離脱に追い込まれたのは財政的に持たないから。この緊縮財政の結果により、皇統の存続が将来的に危ぶまれている」

「地方復活のためにも、地方への交付金(地方交付税)を増額したい」

 

といった深堀りされた講演をされました。

 

【西田先生の講演の動画です(総会後の研修会)】

 

 

総会の後は懇親会を行いました。

 

懇親会には、経済評論家の池戸万作さんも来てくれました。

 

 

面白いキャラですが、実際にお会いすると、真面目でとても知的です。Twitterの短文だと見解のすれ違いで終わることも、リアルで突っ込んだお話をするとナルホドと思えるものです。

 

 

また、懇親会には映画『君たちはまだ長いトンネルのなか』の「なるせゆうせい」監督も来てくれました。

 

 

雑談ですが、監督から「地域おこし協力隊制度は、地方議員から見てどうですか?」と聞かれました。「地方としては、地域おこし協力隊制度を活用せざるを得ないが、国策としては愚策だと思う。また、協力隊員が外国人技能実習生と同じように、使い捨てにならないように注意したい」と私は話しました。ふるさと納税もそうですが、地方では有効活用せぜるを得ないが、国策としては愚策のことは色々あります。地方創生の交付金もそうです。

 

 

なお、この議連は、北海道から九州まで地方議員がいますが、各地で同じような課題を抱えているので、情報交換も有意義です。

 

 

 

都市部ではタクシーも多く、公共交通が充実しています。また、スマホのアプリでタクシーを呼べて便利です。

 

西田昌司参議院議員のお話通りで、東京は一極集中により、さらに効率化され発展しています。衰退する地方との格差はますます大きくなるばかりです。