TPPと安房広域ごみ問題の類似点。それは、無責任と隠ぺい体質。 | 館山市議会議員「石井としひろ」のブログ

TPPと安房広域ごみ問題の類似点。それは、無責任と隠ぺい体質。

http://notppaction.blogspot.jp/2016/11/tpp-2-minutes-movie.html

 

「国会議員はその内容をほとんど知らずに審議しています。」って動画にあるのですが、その通りです。8356ページを読めというのは無理ですが、ポイントをつかめている議員も10人に1人もいないと思います。


これじゃあ、相手が悪徳組織だったら、簡単に騙されますよ。国際間オレオレ詐欺に引っ掛かったら最悪です。

 

だいたい、選挙目当てで、あっちこっちの式典・イベント・宴会などに顔を出して挨拶することにうつつを抜かしていて、じっくり資料を読む時間なんかないってのは、国会議員を身近に見たことがある人はわかるでしょ。それだけ、いいかげんな人達なのです。


ただ、重要な内容が多く、一度締結したら変更するのが憲法改正と同じくらい難しいのが条約というものですから、少なくとも、もう1年くらいは審議した方がいいんですけどね。

 

TPPの交渉過程が秘密なのは、公開が原則である国家間のルールというより、秘密が原則である企業対企業の「契約書」のように見えます。約款は、小さい字でごちゃごちゃ書いてあるけど、よく読まないと、後でとんでもない落とし穴が待ってます。


おそらくTPPは、様々な多国籍企業からアメリカ政府に出向した人達が書いています。アメリカでは、大企業から政府に天上りして、企業に有利なルールを作って、その功績を引っさげて、また大企業に天下りをするのが常套手段です。


企業は利益を目的としますが、利益は相手より多く情報を持つことから生まれます。(例えば、企業は仕入れ値を教えないでしょう。仕入れ値が安いことがもれたら、もっと値下げしろと言われてしまいます。)だから、企業は秘密主義が基本なのです。一方、政府というのは、私利私欲ではなくみんなの利益(公益)を目的としますから、公開が原則なのです。

 

国会議員はちゃんと読んで下さい!

 

でないと、国民国家が国籍不明の巨大企業に支配されるようになります。国家は基本的にみんなの利益を目的とし民主主義ですが、企業は基本的に、私利私欲を目的とし独裁です。だから、国家が企業より下になってはならないのです。

 

 

さて、グローバルな国政の話から、ローカルな安房の地方政治の話に移ります。

TPPのことを書いていたら、安房広域のごみ処理施設問題と同じ構図を感じました。

 

共通点は、本当は「誰が」「なぜ」決めたのか、意思決定の過程が意味不明で、やらかしても責任の所在が永遠にはっきりしないことです。

 

3市1町の広域で、見積もりを大企業に出したら、200億円というとんでもない額をふっかけられて、本当は「誰が」「なぜ」決めたのか、意思決定の過程が意味不明なまま、ぼったくられそうになりました。

 

一見、3市1町がばらばらにやるより、1つにまとめた方が効率的で安く上がりそうなのが、そうならずに、館山市単独で見積もりをとった方が安上がりという不思議なことが最近、判明しました。


国家間でも、自治体間でも、意思決定の過程が「秘密主義」になると、大企業にぼったくられます。


どうも、安房広域には、「無責任」「隠ぺい体質」からの脱却は期待できそうもないので、広域ごみ処理については、広域の枠組みから館山市が離脱するのもやむを得ないと考えています。


「無責任」「隠ぺい体質」のTPPも、安房広域の入会地問題のように、なんかでずっこけて欲しいものです。


日本の国会議員は、言っちゃ悪いのですが、無責任で無能な人も結構いますので、両候補者がTPPに反対しているアメリカ大統領選挙の結果により、TPPがずっこけるのを期待するしかないのでしょうか・・・