2017年04月28日公開映画・ムーンライト(2017.04.28,アメリカ,111分) | 芸術家く〜まん843

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2017年04月28日公開映画・ムーンライト(2017.04.28,アメリカ,111分) #映画 #見たい映画

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それは最も美しい人生についての物語

マイアミを舞台に、
ドラッグ、いじめ、虐待、父親の不在と、
たくさんの傷を負いながらも
自分の居場所とアイデンティティを模索し
強く生きる少年の成長を、
少年期、ティーンエイジャー期、成人期の
3つの時代構成で描いたヒューマンドラマで、
全米に蔓延するリアルな社会問題である
貧困問題、人種問題、同性愛、麻薬問題など、
丁寧に描写しているが、
製作費500万ドルと低予算ながらも
全米にて評価が高い作品。

主人公シャロン役は時代に分けて、
この作品がデビュー作となる
トレバンテ・ローズ、
「ストレイト・アウタ・コンプトン」の
アッシュトン・サンダース、
陸上選手から俳優に転向した
「ウエストワールド」の
アレックス・ヒバートの3人が演じているが、
監督は撮影終了まで
3人が顔を合わせることを禁じて、
3人の俳優が別人でありながら
同一人物であると感じる
説得力ある演出を手掛けた。

麻薬常習者で育児放棄をしている
母親ポーラ役に
「007」シリーズのナオミ・ハリス、
主人公を可愛がる
麻薬ディーラーのホアン役に
「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の
マハーシャラ・アリ。
プロデューサーとして
アカデミー賞受賞作「それでも夜は明ける」も
手掛けたブラッド・ピットが製作総指揮。
本作が長編2作目となる
バリー・ジェンキンスがメガホンをとった。

第51回全米映画批評家協会では、
作品賞、監督賞、助演男優賞、撮影賞の
4部門を受賞、
第74回 ゴールデン・グローブ賞では、
6部門にノミネートされ、
ドラマ部門・作品賞を受賞、
第26回ゴッサム・インディペンデント・
フィルム・アワードでは、
作品賞、審査員特別賞、観客賞、脚本賞の
最多4部門を受賞、
第89回アカデミー賞では、
作品賞、監督賞、脚色賞、
助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、
助演女優賞(ナオミ・ハリス)、
編集賞、撮影賞、作曲賞と
8部門でノミネート。
アメリカ・タイム誌が選ぶ
2016年の映画トップ10で1位。

マイアミの貧困地域で暮らす
内気な少年シャロンは、
学校では「チビ」と呼ばれていじめられ、
家庭では
麻薬常習者の母親ポーラから
育児放棄されていた。
そんなシャロンに優しく接してくれるのは、
近所に住む麻薬ディーラーのホアン夫妻と、
唯一の男友達であるケビンだけ。
やがてシャロンは、
ケビンに対して
友情以上の思いを抱くようになるが、
自分が暮らすコミュニティでは
この感情が
決して受け入れてもらえないことに気づき、
誰にも思いを打ち明けられずにいた。
そんな中、
ある事件が起こり……。

<キャスト>

トレバンテ・ローズ
アンドレ・ホランド
ジャネール・モネイ
アシュトン・サンダース
ナオミ・ハリス
マハーシャラ・アリ

<スタッフ>

監督
バリー・ジェンキンス

製作
アデル・ロマンスキー
デデ・ガードナー
ジェレミー・クライナー

製作総指揮
ブラッド・ピット
サラ・エスバーグ
タレル・アルビン・マクレイニー

原案
タレル・アルビン・マクレイニー

脚本
バリー・ジェンキンス

撮影
ジェームズ・ラクストン

美術
ハンナ・ビークラー

衣装
キャロライン・エスリン=シェイファー

編集
ナット・サンダース
ジョイ・マクミロン

音楽
ニコラス・ブリテル

原題・Moonlight
製作年・2016年
製作国・アメリカ
配給・ファントム・フィルム
上映時間・111分
映倫区分・R15+