逆境は挑戦する中でしか訪れない | 芸術家く〜まん843

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逆境を乗り越えた先に見えたもの

車椅子バスケットボール
男子日本代表アシスタントコーチ・京谷和幸氏
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ピロレーシング代表・長屋宏和氏

【京谷】
私は何かに挑戦していく中でしか、
逆境っていうのは訪れないと
思っているんです。
 
だから、目標にチャレンジして
それを達成するためには、
むしろ逆境は必要なものであって、
私は特にこれは逆境だと
意識したことはないんです。
挑戦する限りは
逆境が当たり前だと思ってきた。

【長屋】
なるほど。逆境は当たり前。

【京谷】
ただ、逆境に直面して失敗する、
挫折するとかは誰の人生にも
絶対つきものです。
それを乗り越えて成長するためには、
逆境とどう向き合うかが
大切になってくるのだと思いますね。
一つの失敗でも、
すぐ諦めてしまうのではなくて
「なぜうまくいかなかったんだろう」
と考えれば、必ず「ああ、そうか」と
答えは出てきます。
 
その答えをもとに、
さらに挑戦していく。
うまくいかなかったら、
またその失敗に向き合って
「次はどうすればいいか」と考えていく。
 
そのように失敗や挫折と
向き合い続けられる人が、
本当に成長していける人だと
私は思うんですね。

【長屋】
失敗をどう捉えていくかが
とても大事ですね。

【京谷】
長屋さんも、いまものづくりをやられて、
日々失敗の連続ではないですか? 
でも人間はそういうものを
瞬時に乗り越えられる能力を
誰しも兼ね備えているように思います。
 
私が特別なのではなくて、
皆そういう能力がある。

『致知』2017年3月号「艱難汝を玉にす」より