新宿
止まぬ雨
降り続けると飽きるものです
きらいではない雨でも憂鬱になりかねません
「ならぬことは、ならぬものです」
会津でよく聞くこの言葉
これは会津藩士たちが子供のころに教えられていた「什の掟」の最後の一文です
一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ。
二、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ。
三、嘘を言うてはなりませぬ。
四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ。
五、弱い者をいじめてはなりませぬ。
六、戸外でものを食べてはなりませぬ。
七、戸外で婦人と言葉を交わしてはなりませぬ。
これに「ならぬことはならぬものです」を付け加えたものが「什の掟」でした
子供たちの間のこととはいえ、ルールはルールなので、破れば当然、罰がありました
一番軽い罰は、みんなの前で「無念でありました」とお詫びをすること。
それより重いと、みんなからのしっぺ
さらに重いと、火鉢の上に手をかざす「火あぶり」、雪の中に埋めてしまう「雪埋め」などがありました
最も重い罰は「絶交」
文字通り什のメンバーから絶交されてしまい、こうなったら親と一緒に什のメンバーひとりひとりの家に謝りに行かないと許してもらえませんでした。
会津藩士の子供たちはこうして、「什」の中で、会津藩士としてふさわしい人間になるための研鑽を積んでいったのです。
明日は晴れてほしいですね