◇いつもながら殺風景な関空第二ターミナルに到着しました。昼一の便に間に合う時間に到着したところ、ターミナル前の第5駐車場には「満車」の文字が(・ω・)。。
仕方がないのでかなり離れた第6駐車場(黄色の矢印あたり)にクルマを停め、けっこうな道のりを釣り具を担いでテクテク歩きます。せめてカート置き場くらい作ってほしいですよ、ホンマ怒るでしかし。
ほんの二週間前に北海道のカレイ釣りへ行ったばかりだというのに、今度は南へ、奄美大島へ行ってきました。今回「南海の大決闘」シリーズの相方、カレイ課長さんは予定が合わず、遂に初の単独飛行機釣行となったわけです。
いつも頼りっきりの課長が不在なので、まるで「初めてのおつかい」のような気分ですね
仕事が一番忙しかった40代後半は年間の出張が優に100日を超えていました。なので飛行機に乗ること自体何の抵抗感もありませんが”飛行機に乗って「まで」釣りにいってしまう”しかも”誰に誘われたわけでもなく自らの欲するところで”という、何かタブーを犯してしまったかのような、初めてタバコを吸った中学生のような、自分は一線を越えてしまったという背徳感で、今日はちょっとハイな気分です(゚∀゚)ァ
<言うても日本国内なのですぐに着きます>
予約していたレンタカーに釣り具を乗せて釣り場を目指します。去年初めて訪れた奄美はドンヨリした天気で夜は肌寒いくらいでしたが今回は日本晴れ、まさに南国
ですね。。関西からの急激な気候の変化に身体がついて行けるか?少し不安が残りますが、まぁあんまりシンドイようなら明日は釣りをお休みすればよいのです。
途中、島にいくつかあるローカルコンビニ、島人martさんへ寄って食料を買い込みました。去年の奄美、今年の屋久島と毎度食い物の入手に苦労しているんです。腹が減ったらその辺でなんか買えばいいやろーっちゅうボケた考えは離島で通用しないことを学びました
このとき買った「くび木のお茶」です。ちょっとクセがありますが不思議とスッキリおいしい。僕は気に入って一日一本飲んでましたよ(^-^)
お店の裏手は用安海岸というマリンスポーツで有名なビーチでした。南の島へ来たんだなぁという感慨と、若い頃に女の子とこんなところへ遊びに来ていたら、さぞかし楽しかっただろうなぁなんてことを考えながら駐車場に戻ると、そこにはあちこち凹んでキズだらけの激安レンタカーが主人の帰りを待っているのでした。頼むぜ相棒w
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◇今回、初日の釣り場選びは相当に迷いました。釣りたい魚は言うまでもなくセンネンダイです。去年カレイ課長さんが釣った実績場へ向かうのが安心安全であることは分かっちゃいるんですが、なんせ本人は「一線を越えてしまった」、昨日とは違うオレになった気分ですからねwww自分でポイントを見つけてやろうという気満々で道路脇にクルマを停め、mapで目を付けた小さな海岸へ降りていったんです。よせばいいのに。
-さぁ釣りましょう-
◇元来こういう海岸で釣るのが好き、ということもありますがmapで確認する限りシモリと砂地が6:4のイメージ、磯モノ系を狙うには絶好のポイントに見えたんですよね。
第一投を投げ込んで竿先を注視すると早くもチョンチョンとしたアタリが出始めています。ひとまず狙いは間違っていなかったかな
(゚∀゚)。。。と思った瞬間、突然竿が吹っ飛びました
慌てて駆け寄って大きく合わせたところ。。。。
‥…━━(/0゚)/━━☆スカッ
え?(゚Д゚)。。。ボー然です。なんで???という気持ちでリールを巻き始めると、すでにオモリすら失っている感触が手に伝わってきます。が、実際に仕掛けを回収すると、「オモリすら」も間違いで、ナイロン20号のリーダーが切れていました。
アタリと同時に根ズレでスッパリいっちゃったんだろうと考えて、よつあみのスーパートップを根ズレ対策として仕掛けに追加しました。だけど今度は潮位が低くなるにつれて根掛かりでまったく仕掛けが帰ってきません。
ヤバイ。。。ヤバいぞコレ。。。陽が傾きだした周辺は徐々に薄暗くなりつつあって、今動かないと今日の釣りは立て直しが効かない。。。そう決めると大急ぎで荷物をまとめてクルマに戻りました。
来た道を戻りながら、さっき通り過ぎた際に気になった護岸が頭に浮かびます。ここで失敗すると本当に今日の釣りは終わってしまう可能性が高い。。。。と思いながらも結局そこでクルマを停めてしまいましたね(´_ゝ`)。
なんとか周辺の様子が判別できる時間に竿を出すことができましたよ。写真ではもう真っ暗ですけど。
ここはさっきとは打って変わって根掛かりゼロ、たまに海藻の類が仕掛けに絡んでくる程度です。やや奥まった場所ですが想像する程潮通しは悪くないようですね。
結果的にここが今回の釣行で一番アタリの多かったポイントでした。ただ竿を飛ばす大アタリは一度きりで、しかも巻き上げ途中で正体がバレてしまいます。
もうちょっと上手く騙してくれたらいいのに
頻繁にアタリは出るものの、サメ以外は針に乗りません。地形やその他モロモロ考え合わせると、ひょっとして乗らないアタリはイカなのかなぁとも思えます。
潮が止まって水面が池のように静かになるとこういうグレーっぽいウツボが連続して掛かりだしました。ここはこれくらいが潮時かな。
<竿先ライトと満天の星>
本日3カ所目の釣り場にやってきました。ここは去年カレイ課長さんがセンネンダイを釣った実績場です。結局ここに落ち着くなら自前でポイント探すなんてイキってんじゃねーよってなもんですが、そこはそれ、アレはアレで、まー要するに心細くなってきたってことですね
ここでは日付が変わってからの下げと、明け方の満ち返しに期待したものの結局ほとんどアタリもなく朝を迎えました。
<ここで唯一釣れたタテフエダイ>
さて、朝になると護岸にはウォーキングのマダムたちが集まってきましたよ。
”釣れました?(^-^)”
”いやーこれが(笑)ヘタクソなもんで”
”観光?どちらから?”
”奈良から釣りに来たんですよ”←ここはキッパリ
”まぁ~奈良?~それは大変だ”
そう話すとそのマダムは少し離れた場所で集まっている井戸端会議へ加わりに行ってしまいました。毎日のルーチンみたいですね。
”あそこで釣りしてるひと、奈良から釣りのために来たんだって”
”えーwww、まぁーwww”
”で、なんにも釣れないんだって、ププププ”
”あららwwwww”
奄美のマダムはよく声が通ります。
もういたたまれなくなって納竿しましたよ(´_ゝ`)
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◇一番近い島人martで食料を買い足し、パンをかじりながら瀬戸内町の釣具店、リバティーオーシャンさんへ向かいました。昨日失ったオモリを買い足すのが主目的ですが、何かいい情報も得られたら。。なんて思いもちょっとあったりしたんです
オモリのお金を支払いながら”ブッコミ釣りでお勧めの釣り場はありませんか?”と訊ねたところ、夜に大型のタマンが回遊してくるという釣り場を紹介してくれました。ただご主人は僕がタマンに耐えられるようなタックルを持参しているのか心配になったのでしょう、何を狙いに来たの?チヌとか?と聞かれるので、センネンダイが釣りたいと白状します。
”センネンダイは船からじゃないとね(^_^;)”
”岸からは無理ですか?”
”岸から釣った話は聞いたことないなぁ。。。
でもセンネンダイを狙うようなタックルなら(どこへ行っても)大丈夫だと思うからがんばってね”
とエールをもらって店を出ました。
多分ご主人が云われるセンネンダイは1メートル近いデカいのをイメージされてのコメントなんだと思います。僕、50センチくらいでいいんですけど、、、、と言いかけたけどやめました。やっぱりポイントは自分で開拓しなきゃいけませんね。
ひと通りの用事を済ませた後、目をつけていた公衆トイレの駐車場にクルマを停めて仮眠をとることにします。
とにかく昨日から一睡もしていませんからね(笑)。シートを倒した途端、一気に夢の中へ落ちていきました
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・・・・ダイジョウブですかー
・・・・ダイジョウブですかー
ハッと目が覚めると見知らぬ男が窓をドンドン叩きながら何か叫んでいます。
”大丈夫ー??救急車呼ぼうかー?”
”い、イエッ。。何ともありませんちょっと寝てただけなんで”
”なんだーよかったよかった、あんまり顔色悪いんで病気かと思ったよーじゃぁーねー”
今回つくづく感じたのは島の人は本当に親切だってこと。
でも俺、そんなに顔色悪いかなぁ。。。(・ω・)
-②に続く-