夏だ夜釣りだ磯モノだ!ってことで早くも梅雨が明けましたね
(まさかこの後一週間以上も長雨が続くなんて思いもよりませんでしたが)
関西で夏の投げ釣りと言えば夜釣り、そして磯モノ、というのがすっかり定番になりましたが、この磯モノ狙いという釣りも年を追うごとに二方向へ枝分かれしてきた印象がありますよね。
あくまでも従来からの投げ釣りの延長で臨む王道派と、主にタマミ(ハマフエフキ)を対象魚としたヘビー級の磯モノ武闘派。このあたりの分派はかなり鮮明になってきています。
この王道派と武闘派の境目はいったいどこなのか?という点ですが、僕はこれ、ピトンを使うか使わないかがひとつの目安じゃないかと思ってまして、何が言いたいかというと誰か僕を磯に連れて行ってくれませんか?
さて、この主要二派に対抗して「磯小モノ釣り」という斬新なジャンルを確立しつつあるクサガッチョ師匠と、今回は南紀へ釣行してまいりました。彼の前に投げ釣りはない、彼が歩いた後ろに投げ釣りが生まれるのだ(詠み人しらず)
てなわけで本日は師匠の運転でラクチンであります
(^_^)v。
「今日はどこ行こう。。〇〇は?」
「あそこは。。。う~ん。」
「じゃぁ△△で!」
「決定!!!!」
「やっぱり〇〇も捨てがたいし。。。」
「じゃぁやっぱり〇〇で!!!」
なかなか行き先が決まらないのもこの派閥の特徴です
人間の食事を仕入れるために、インターチェンジを降りた近くのスーパーマーケットに寄りました。鮮魚コーナーには”武闘派”が総ざらえしそうな、ちょうどいい感じのヒイカが並んでいましたが、我々には無用でございます。
ヒイカの代わりと言ってはなんですが、モンスターエナジーとパインぱん、蒸しまんじゅう、そして「生なごやん抹茶味」が置いてあったのですかさず購入しました。
釣り場の選定はブレブレですが、こういうことに関しては一片の迷いもございません。
この「なごやん」、名古屋の銘菓だそうですが、僕はクサガッチョさんに教えてもらうまで知りませんでした。。。。幾度となく仕事で名古屋近郊には訪問しているというのに、知立駅で買える藤田屋さんの大あんまきで満足しきっておりました。
元はと言えば師匠がインスタでこの「なごやんみたいなパン」を紹介したのがきっかけですが、そもそも「なごやん」とはなんぞや?という、僕はなごやん初心者のシロート状態なのでございます。
ともあれ釣りの準備です。気合は十分ですよ
-さぁ釣りましょう-
まずは手始めに。。。
生なごやん抹茶味をいただきます。
食感はモッチリ系で、上品な甘さと抹茶の苦みが良いマッチングです。美味しい~
そんな感じで生なごやんを楽しんでいると、一本の竿にアタリが。。
ガシラでした。このところ20センチに未満、かつ針掛かりのよいガシラはリリースするようにしています。
またガシラ。。こいつもリリース
ウツボ。。。。。。
ここで明るいうちにウツボが掛かってくるのはあまり良い兆候ではありませんね
ここでなかなか釣りを始めないクサガッチョ師匠が浜で拾った割り箸を持ってやってきました。割り箸に付属のつまようじが何よりも貴重だとおっしゃってます。ちょっとよくわかんないんですが。
ガシラとウツボばかりでエサがもったいない、とブツクサ言う僕に対し、明るいうちはカワハギが釣れますよとアドバイスをくれる師匠。
さっそく試してみるとすぐにアタリがあり。。。。
ムギメシ(クロサギ)とクサフグのダブルですん~
<夕焼けと虹。不思議なひととき>
さぁこれからが本番だ!と意気込んだものの、かなりウネリが大きくなってきました。何分かに一度、三脚が波で洗われるような状況です。
こういう状況を最も嫌うところの師匠の釣り座を見やると、うずくまって何かに没頭しております。何やってんだろう。。。
小気味よいアタリでミニタマ。。。水槽で飼ってみたいサイズですね(^_^;)
浜で何かに没頭しているふうの師匠、あとで聞くところによると僕の釣り座よりも更に波の影響が酷いらしく、ずーっと絡まった仕掛けを直していたんだとか。。。ダメだこりゃですね。移動しましょうか
雨に遭わない釣り場を探して元来た道を戻ります。ここなら大丈夫という、師匠おすすめの釣り場でクルマを停めてやってみることにしました。
ここでは2本の竿を用意しましたよ。スプールを細糸に替え、エイやっと投げ入れます。さぁて何か来い!と昼間に買った蒸しまんじゅうを食ってると、なんとランドサーフに大アタリが出ました。あわわわわ。
大慌てでまんじゅうを口に咥え、大きく竿をあおると。。。乗りましたよ
首を振る感触を楽しみながらリールを巻いていると。。ガツン。。なんと巻取り途中でオモリがシモリに噛まれてしまった模様です。あぁ~(@_@)。。この釣り場、水深がない上にあちこちシモリだらけのドM浜なのでございました。
仕掛けは回収できたものの、魚は針が外れてさようならです。ガッカリですよね。
以降はアタリがなくなってしまいましたので、もう少しなごやんについて書いてみましょう。
前述の通り僕はまったく知らなかったのですが、なごやんは結構ポピュラーな和菓子で、近所の万代にもしっかり置いてありましたね(^_^;)
この5個パッケージの商品がオリジナルなごやん。一方賞味期限の短い生なごやんは単品で販売されております。
これはもみじ饅頭と生もみじの関係に似ていますね。
更にこの生なごやんの派生には抹茶味がございまして、カローラとカローラ・クロスのような関係でしょうか。ちがうか。ちがうわな。
そうこうしているうちに雨がポツリポツリと降り出します
こういう状況をもっとも嫌う師匠の提案で、ここは1時間程で道具を仕舞うことにしました。
さて、これからどうしよう…
クルマに戻り、二人で熟慮に熟慮を重ね(大嘘)た結果、
更に北へ向かえば雨を避けられるのでは?という予想のもと、大胆な方針変更でキスを狙うことになりました。
そうはおっしゃいましてもね、南紀で磯モノ狙いのつもりだったわけで、キスの仕掛けなんか持っとりゃしませんがな。
<夜景がキレイな河口>
クルマは更に北上し、深夜営業の釣具店で市販仕掛けを購入しました。南紀でビッグなモンスターと格闘しているはずが、なぜだかこんな所でキスを狙っているのです。投げ釣りは意外性の釣りなんですよ。
ようやく落ち着いで釣りができそうな感じになってきましたが、肝心のアタリは遠いままです。おまけにせっかく買った市販仕掛け、さっそく上針が取られてしまいました(´_ゝ`)
もうヤケクソですね。意地でも大キス釣ったるわーと残った下針にマムシをタップリ刺して引き釣りをやってみることにします。
こうしてPEラインでゆっくりサビいてみると、何の変哲もない河口の底が色々と変化に富んでいるのが分かって面白いですね。
少しゴトゴトした感触の場所に差し掛かって、あれ?こんなところがあるんだ。。。と思ったその瞬間、竿先がグイーっと持っていかれました。
繊細なキスの”ブルブル”に神経を集中していたので、この雑なアタリにびっくりしながらも竿先を送り込み、軽くアワセを入れます。←この時点では大型のキスだと思っとりますね
<40cm弱のヘダイでしたwwおいおいマジか>
まさかここでヘダイが釣れるとは思ってもいなかったのでびっくりです。ちょうどその頃、フカセの人がやって来て釣果を訊かれたので”ヘダイが釣れましたよ!(びっくりでしょ?のつもりで)”と答えたところ、”あ~最近チヌが釣れんとそればっかりや”だって(;・∀・)。ぜんぜん知らんかったです。
とりあえず気を取り直して再び仕掛けを投げます。ゆっくりサビいていると、さっきのゴトゴトへ差し掛かり。。
<また釣れますた>
フカセの人が言っていたことは本当だったんですね。それにしても僕がまだいたいけな少年だった頃、この近くには関西でも有名な大型カレイの釣り場があったんですよ。それが今じゃ引き釣りでヘダイです。何と隔世の感があることよなぁ。。とパインぱんをかじりながら感慨にふけっていると、ここでもまた雨が降ってきたのでした。結局どこ行っても一緒じゃん。
いたいけな少年だった頃といえば、久々にゼルダを聴いてみました。当時はホント小嶋さちほさんに恋していましたね。映像は彼女たちが映画「ビリー・ザ・キッドの新しい夜明け」に出演したときのものです。この映画も当時は大層ありがたがって観た覚えがありますが、今観るとけっこうキツいっス。