◇ブルーラインの山間部を抜け、邑久ICを降りていきます。この日は二年ぶりに”ホーム”へ行ってきました。去年の秋は上手く日程調整ができずに”帰省”できなかったのです。無沙汰をしてしまい、恐縮至極でございます。
<着きました>
二年も経つと新しいお店ができてたり、町の変化におっ?と思うことがあるもんですが、ここは何も変わってません。僕みたいなよそ者にとってはその変わらなさが心地よさにつながっているわけで、そんな勝手な言い分は置いといて、実際に住んでる方にとってはどうなんでしょう。
さて、釣り場に着いた頃はいい潮だと思ったんですが。。。これ、もういかにも釣れそうじゃありませんか(゚д゚)!。。。ところがですね。。。
<こんなのばっか>
◇結論からいうとこの日はエイとウミケムシ以外何も掛かってきませんでした。 一度だけ”アコウの穴”付近に投げていた竿に大アタリがあったものの、コイツは根ズレであっさりハリス切れ。。。中途半端な仕掛けは肝心な時に失敗します
懲りないなぁ。。自分がイヤになりますよ
◇そういえば今回、原チャリに乗ったハワイアンなアニキがバイクを止めて話しかけてくれました。
アンタどこのクラブ?と訊かれるので、いえ無所属なんです、フリーの投げ釣り師なんです(笑)と返したところ、スピン並べてるのにクラブ入ってないんか?だって(゚∀゚)。
アニキは故郷を離れて働いていたけど引退して戻ってきたんや、一番いいときにおらんかったんよ、と言ってました。話のニュアンスから、もっと若い頃ここに居たなら投げ釣りを極めたのに。。。という意味に受け止めました。というのもこの方、僕がかつて大変お世話になった岡山グリーンキャスターズのみなさんについてもよくご存じだったんです。驚きましたね。しかも子供の頃に同クラブの”博士”、岡崎さんに教わって投げ釣りを憶えたんだそうです。てことは僕にとって兄弟子にあたるってことになりますよね
あのオッサンは教え魔やからなーと笑ってアニキは行ってしまいました。ここは来る度に顔見知りが増えていくという不思議な釣り場なのでございます。
◇弟子を名乗るのはおこがましいとは言え、岡崎さんには随分この周辺の潮を教えてもらいました。ただその説明があまりにもフクザツ怪奇、且つ細かいので僕のような不肖者はなかなか自分のものにできなくて、ようやくひとつふたつポイントを憶えた頃、関西への帰任が決まってしまったのです
そんなわけで僕はここへ来ると〇〇の一つ覚えのように、その”潮を覚えた”ポイントでしか釣らない(釣れない)という釣り人になってしまいました。言わば我妻善逸みたいなものですね。ちがうか。
<前回に続きまた花火>
◇近くで突然上がり始めた花火を眺めながら、ここを狙うにはまだ少し早すぎたのかなぁと自分の不明に呆れていると、見覚えのある車がやってきましたよ。
”ニベ釣れたか~?”
今年もやってきました。近くに住んでいる投げ釣りのアンちゃんです。僕はここ4年で3度ここへ来ていますが毎回会ってます。本人曰く2~3月以外は毎週来てるんだとか。
”釣れんやろ?ワシ先週そこで一晩やったけどボーズやったが”
”ほんじゃ向こうでやってくるわー”
ひとりで喋って行ってしまいました。
◇昼間のゾクゾクするような潮の流れがまるでウソのように静かですね。でもこんな池みたいな状態でも30号のオモリがあっという間に流されてしまう海なのです。
しかしまぁ釣っても釣ってもエイばかりだし、釣ってる時間の三割くらいは誰かとお喋りしていて、なーんとなく満足してしまいました(´_ゝ`)。
そういえばアニキの連絡先をきいておけばよかったです。小さな町だし、また会えそうな気もしますけどね。