12/3(土)、GRAPES北参道にて、高井麻奈由さんワンマンライブ「ウタゴエ〜2022感謝祭Tokyo〜」が開催されました。

 

 

2022年の麻奈由さんの東京での総括として、ファンの皆さんと音楽の楽しみを分かち合う「ウタゴエ」。東京⇒札幌⇒名古屋⇒大阪と巡るワンマンツアーのこけら落としです。東京ではこのあと暮れに数か所ライブがあるものの、大きな区切りのこのライブ、ファンとしては必聴となります。

 

 

2022年、麻奈由さんは各地でのライブ活動やボイトレ講師をはじめ、いろいろ出来事がありました。中でも突出しているのはクラウドファンディングの成功です。CFでアルバムを製作に着手します。多くの人に支えられて麻奈由さんも力を貰ったと思います。2023年は歌手活動15周年ということで更なる飛躍が期待されます。

 

 

GRAPESは久しぶりで会社から近いのになかなか来れませんでした。直近は4月。

 

 

仕事を終わらせ、開場時刻が近くなってきて間に合った。GRAPESの前には長蛇の列。OPENをみんな待っています。ネクタイ姿はオレひとりじゃん!!(土曜だからね)

 

 

席はいろいろ迷ったけど、ステージ向かって左端に陣取りました。今日来場特典もゲット!

 

 

本日のワンマンをサポートするのはSax.奏者の住吉貴行さん、Caj.(カホン)村岡広司さん。住吉さんは麻奈由さんと幾多のライブに参加し、地元北海道をはじめ各地で名を馳せています。村岡さんはカホン村岡の異名をとる、業界では名高い打楽器奏者。自分も何度も高度なテクニックを拝見しています。そして麻奈由さんは鍵盤と歌。今日はコード系は麻奈由さんの鍵盤のみ。リード系は住吉さん。リズム隊が村岡さん。各パート重要な位置づけ、アコ編成の中でも結構珍しいのではと思います。

 

 

さあ、3人が一斉に登壇、演奏が静かに始まります。

 

1)もしもあなたが

2)Lotus

3)君の翼

4)グンナイマイベッド

5)AM9:00のシンデレラ

6)あなただけのスター

7)ダージリン

 

「もしもあなたが」静かなPf.と麻奈由さんの優しい歌声が流れ、徐々にメンバーの演奏が重なります。曲調を考えてか、音量は抑えめで優しく撫でるような演奏。そこからのサビでは大きく壮大に盛り上がるこの曲、ダイナミックです。

 

「Lotus」もスタートはゆっくり目で2コーラスからリズムは変化、こちらも切り替わりが凄かった。もう麻奈由さんのノリで会場は埋め尽くされます。続いての「君の翼」は客席を手拍子の渦に乗せるライブではド定番のこの曲。いつもの麻奈由さんの快調なペースで心を掴みます。住吉さんはSax.を小型のに(ソプラノ?)に持ち替え高域のリードで演奏を色づけます。リズムの村岡さんも会場を盛り立てるテンポづくりで重要な役割。「君の翼」でイエーイ!!って感じです。そこからの「グンナイマイベッド」はいつもの麻奈由さんのセットでは早いほう。ワンマン仕様の曲順、こちらの曲もノリノリです。

 

MCでは麻奈由さんのワンマンは全国区となり、東京でのワンマンは4回目とのこと。北海道から東京に進出したとき、東京の人混みの多さに驚いたそうですが、それにも慣れ、今ではもう1つの本拠地として沢山の人に支えられるようになってきたとのこと。その遠征ではいろいろな出会いがあり、感謝の気持ちが止まない、とのことです。

 

「AM9:00のシンデレラ」「あなただけのスター」は昔から歌われ支持されてきた泣ける曲を2つ。Sax.も柔らかく包みます。いつ聴いても胸を打たれる、そんな麻奈由さんの曲。

 

「ダージリン」はコロナ禍の中、音楽活動を突き進むにあたり自分で自分を元気づけようと歌います。一杯の紅茶が背中を押す。優しくもあり力強くもあり。

 

8)夜が明ける(Vo.Pf.)

9)青春の輝き(Carpenters)(Vo.Pf.)

 

ここから2曲は弾き語りタイム。2020年から3年目に突入したコロナ禍からの脱却はみんなの願い。そして今年は地球上で様々な紛争が。平和を願う、夜明けを願う。そんなひっそりと未明から明ける空を眺めるように歌う「夜が明ける」。「青春の輝き」はカーペンターズのカバー。夜が明けたように輝きを放つこの雰囲気は麻奈由さんしか出せないんではないか?と思うような。いや、こんなに感動的に歌えるのは麻奈由さんしかいない。輝かし過ぎて背筋がゾッとします。なんて素晴らしい!!!

 

10)フライトモード

11)KESHIN

12)Free world

 

住吉さん・村岡さんが戻ってきて、また3ピースでの演奏です。「フライトモード」は今年発表された曲。2022年、麻奈由さんを取り巻く出来事で一番大きいものはクラウドファンディング(CF)によるアルバム製作の発表。CFは目標額を達成し、これからの製作活動は注目となりますが、それらの過程の中で様々な出会いと感謝があったと言います。フライトモード=機内モード。情報に溢れた普段の生活からひとたび隔離された飛行機の中で思いを募らせながら書いた曲。フライト中に物思いに耽(ふけ)る麻奈由さんの心境がわかる気がします。「KESHIN」⇒「Free world」ライブは終盤に、ここでアグレッシブな曲。アダルトに攻める曲と自由に飛翔する曲、インパクトのある2曲で客席を引き寄せます。

 

13)●●●●

 

麻奈由さんTwitterより

 

そして今日の目玉の企画が突如発表となりました。曲名は現時点で発表がありませんので伏せますが、麻奈由さんのとある曲の一部を客席全員で合唱して(マスクして歌うのはOKとのこと)、その場で録音したコーラスを音源としてレコーディングに使うというもの。

これは2023年製作するアルバムの収録対象になるそうで、成功テイクであれば我々の声が麻奈由さんの曲の一部になるそうです。つまりレコーディングに参加したようなもの! 録音は住吉さんと村岡さんが客席に入って録音機器を動かします。

 

練習

 

少しコーラスの練習をみんなでして、オケが流れます。緊張の瞬間。麻奈由さんのジェスチャーによる合図で、雑音が入らないように合唱だけが録音されます。こんな企画初めてなので神妙です。FIRST TAKEを地でやっているよう。およそ2~3分、曲が終わりました。どうやら成功のようです。札幌のワンマンでもやるそうですが、ミックスに採用されると良いですね!!

 

14)It's show time!!

最後は威勢よいこの曲で、麻奈由さんのボーカル力、鍵盤、住吉さんサックス・村岡さん打楽器も躍動。エネルギーを大放出! 楽しいライブのひととき。喝采の中、ステージはいったん終了。

 

 

 

 

En)アルデバラン

 

”きらめくのよ~ アルデバランのように 誰よりきれいな 橙の色に恐れること  ないよと~~”

 

ううん、輝かしいメロディの「アルデバラン」がアンコールです。冬の夜空に輝く1等星。聴いた後は澄んだ気持ちになれます。気持ちよく終わったワンマンライブでした。

 

 

高井麻奈由さんのライブはいつも客席を1つにして盛り上げたりしんみりしたり、心が輝いたり澄んだり、いろんな気持ちにさせてくれます。今日もワンマンでぶっ通しで麻奈由さんの音楽に酔いしれました。(自分ノンアルだったけど!!)。

 

麻奈由さんTwitterより

 

鍵盤+管楽器+打楽器という3ピース構成は新鮮でした。麻奈由さんもTwitterで「ハンドマイクだと気づけなかった部分が見えて来て、難しいんだけど本当に楽しいです!」と、いつものワンマンならばバンドをバックにマイクのみで歌うことも多いですが、今回は鍵盤に重点がかかる分、音量バランスを考えて演奏した住吉さんと村岡さんも凄いテクニックでした。このアコ編成、これからのワンマンでも登場するようです。

 

12/3(土)東京 GRAPES北参道

12/17(土)札幌 JAMUSICA

12/23(金)名古屋 sunsetBLUE

12/24(土)大阪京橋 AZYTATE

 

「ウタゴエ〜2022感謝祭」は12月に全国4か所で現在進行形でツアーが行われています。他にも各地を声と鍵盤で2022年を駆け抜ける麻奈由さん、凄すぎる存在です。2023年はもっと飛躍するでしょう。