10/16(土)、納屋橋TWILO(トワイロ)「uliuli / TWILO」。Ryo Yoshiaganさん・uliuliさんによるツーマンライブが名古屋で行われました。

 

 

かねてから仲の良かったuliuli(福永倫子)さんと Ryoさんはたびたび関東や名古屋で対バンを行ったり、コロナ禍ではコラボ配信をしたりと親交を深めておりました。求めている音楽性も近いものがあり、2人でライブをしようというのは時間の問題であったでしょうが、第5波を乗り越え、ここに実現しました。

 

 

ライブが思うようにできなかったRyoさんにとっては遠征は久しぶりではないでしょうか。緊急事態宣言も明け、満を持しての名古屋ライブです。もちろん感染防止対策はデフォルトで実施です。

 

納屋橋TWILOは名古屋在住ファンから教えてもらっていた、ライブを楽しむには聖地のような場所。そこであの2人がライブをやるのか!と。この貴重な機会は逃してはなりません。

 

 

ナナちゃん久しぶり。マスクと白衣姿ですね。

 

 

納屋橋は江戸時代に堀川開削工事の際、名古屋から笹島に向かって掛けられた橋の1つで、付近に魚屋(魚屋と書いて”なや”=納屋)があったとか、コメ貯蔵庫があったとかで「納屋橋」と名付けられた経緯があるそうです。増強改築後、名古屋市電も橋を渡っていたそうですが、堀川を彩る歴史ある橋としてその名と美の景観を残しています。橋の上から見る光景は絶景です。

 

 

 

TWILOはその河岸にあるオープンカフェ&バー。最初おもての道にはライブバーの入り口らしき場所が見当たらない。どこだ?うろうろしていると額縁専門店の扉にTWILOのPOPが貼られていました。なるほど、河岸に回り込むのですね。回り込むと受付がありました。すごいな!こんな景色のいい場所は初めてです。

 

 

TWILOは額縁専門店と同じビルの階下に位置しており階段で繋がっております。川の向こうではレストランウェディングが行えそうなお洒落なホールもあります。今も何かやってますね!

 

 
店内は左にカウンターキッチン、中央にステージ、右にPAがあります。店全体はこじんまり、窓はすべて全開できる扉になっており、普段からオープンカフェ前提の造りになっています。

 

 

今日はスタンディングで外にテーブルやイスを置き解放感に満たされながらライブを楽しむことができます。そしてTWILOのもう1つの目玉は『カブトビール』。カブトビールは愛知県でかつて製造されたビールの銘柄。復刻版がこの店で飲めるそうです。以前からuliuliさんの曲やトークで存在を知っていたのでそれも楽しみのひとつです。

 

 

さてまずは開演前にビールを頼むと、いったん休憩に出ていた倫子さんやRyoさん達が戻ってきました。他のお客さんともかんぱーい!となんかお祭り気分。おっカブトビールすごく美味しいですね!うんめぇー!さあライブが始まります。

 

 

<Ryo Yoshinagaさんステージ>   ※setlistは以下推定

Vo. Ryo Yoshinaga    Key.おかじま沙予

 

1)星になる

2)distance

3)You Gotta Be(Des'ree)

4)SEA

5)頬に夜の灯(吉田美奈子)

6)Melt

7)Taika

8)Unelma

 

 

第1ステージはRyoさん。ピンクのマイクが輝きます。白のキーボードは おかじま沙予さん。今回初めてRyoさんのサポートをします。以前別のアーティストのサポをしていたのを何度か見ています。その時の流れるような鍵盤捌きが印象的でした。

Ryoさんは10/2の自由が丘でのセットとは曲を変えてきました。1曲目は「星になる」。軽やかなリズムに包まれた、満点の星空を仰ぐようなRyoさんの魅力を象徴する曲。おかじまさんの鍵盤は主役を立てるように控えめな音色。Ryoさんのボーカルもよく通って気持ちがいいです。2曲目「distance」は、北欧風とも呼ぶヨーロピアンスタイルのお洒落な曲。男女の距離感、恋人との遠距離と近距離のバランスなのかなと。音源化されてないので歌詞の理解度はこれからですが、言葉がよく詰まっていて考えられている歌詞だなと直感。インスタとかに上げてくれないかな。MCでは ”目に見えないものを言葉にしていきたい” と。

 

 

「You Gotta be」はメディアや巷でよく聴かれる、サビのメロディを聴けば誰でも知ってるデズリーの曲。やはりブラックミュージックが好きなRyoさん。ダイナミックなPf.と揺れ動くようなメロディ。「SEA」はとても大好きなバラード。ゆっくりと海に語りかけるように歌う。 ”好きだとか愛してるはもうどうだっていい” なんて力強い言葉! クライマックスのサビで一気にRyoさんの声が耳と心を突き通します。「頬に夜の灯」は吉田美奈子さんによる80年代にヒットした曲。今でも支持があり、自分も記憶の片隅にあったかどうか。Ryoさんがカバー動画を上げてくれて、改めて聴いてみるといい曲ですねぇ。今日は取って置きのリアルライブでのカバーを披露。キレイに歌いあげてくれました。シビれた!

 

 

「Melt」はRyoさんのライブでも力強く盛り上がる6/8拍子の曲。おかじまさん流の間奏も独自のお洒落感。満員電車に押し込まれた毎日の辛さ。そんな中でもキラッと何かいいことを見つけられれば、心が融解するほどの嬉しさを感じられるはず。 光明を見いだすような歌詞です。「Taika」(タイカ)はフィンランド語で”魔法”。ああこれ、どこかで聴いたことがある、というRyoさんも滅多にセットに入れない曲を歌ってくれました(今日で2回目の披露。1回目は六本木CLAPSのツーマンだそうです)。こちらもメランコリックな曲。シンデレラが靴を置いて行ったように待っていれば不思議な魔法がかかって素敵なチャンスがやがてやってくるかもよ! (的な) なんかおとぎ話の世界。「Unelma」は ”夢” これも「星になる」と同じキラメキを持った未来を夢みる曲。Ryoさんの曲は夢と希望に満ち溢れていて、いつも元気が出ます。前に某アーティストさんも言ってました ”りょうちゃんの曲は絵本を開いたように、そしてページをめくると色彩鮮やかで、自分は主人公の女の子になった気分になりページをめくるワクワク感で溢れるような世界” と。まさに自分もそう思います。素晴らしい歌の数々でした。

 

 

 

次はuliuliさんはフルバンド形式。転換は相当な規模です。

 

 

一段落しました。

 

 

TWILOさんのステージは四畳半ぐらいの広さでしょうか、普通の楽器は並びません。Key.小田さんは37鍵のMIDIコントローラ(あ、さすがにMIDIはないか)をMACに繋げて音源を鳴らします。Ba.笠井さんはシンセベースを用意。これもベース用なのか短縮サイズ。ベーシストも弦じゃなくて鍵盤もできなくてはならないので大変な職業です。Dr.崎田さんはタッチパッドやキックパッドで省スペースの打楽器。Eg.ミゲルさんは何と後ろ向きで客席から背を向けて弾きます。そして中央のVo.に倫子さんが立ちます。これでuliuliフルバンド(TWILO版)の完成!

 

 

<uliuliさんステージ>

Vo.福永倫子 Key.小田智之 Ba.笠井トオル  Dr.崎田治孝 Eg.Miguel Arroyo

1)水曜の夜に

2)Groovin'

3)靴(新曲)

4)Music Remain

5)Watashi

6)Gift

7)ミッドナイト・ルーティン

8)anymore

 

 

恐らくTWILOでフルバンドでやりたい、という倫子さんの強い思いがあったのでしょう。バンドメンバーもそれに応えてガンガンと演奏をしてくれました。

「水曜の夜に」は、TWILOでカブトビールを飲みながら楽しい時間を過ごそう、という今日のライブのために用意してくれたような曲。水曜じゃないけどね!そんな細かいことは言わずこのダンサブル感が楽しい。お客さんも曲に合わせて踊ったり。「Groovin'」はuliuliさんを代表するビート感あふれるナンバー。MVも完成度が高くて何度見てもいいなぁと思ってしまう。MVでもみんなで会場で踊るシーンもありますが、TWILOでも同じような盛り上がり。エネルギー満点でこの2曲で既にめちゃくちゃ楽しい。新曲「靴」はKey.小田さんとの共作。 ”少しずつ前に進んで行こう 少しずつ靴を鳴らしながら~” という感じで、一歩一歩前に進んでいくような前向きにしてくれる曲。

 

 

「Music Remain」はライブではよくセットに入る8ビート。激しい言葉の並びでキメるLAP調のAメロとビート感はそのままで横に流れるようなキレイなメロディが歌となって融合するサビ。とにかくサビがカッコいい曲です。バンドサウンドもガンガン会場に届いてヒートアップです。「Watashi」は5月にuliuliとしてデジタルリリースされた新しい曲。Key.から静かに入りEg.のカッティングの刻み、そしてシンセリード。。。そしてVo.が重なってビートが始まる。 ”私”の存在を強調するかのようにじっくっくりと歌います。続いて「Gift」も新しめのナンバー。ダンサブルでありながら旋律を大切にする倫子さん。この曲も歌のメロディラインが好きなんだよなぁ。会場の雰囲気をガッチリ掴んでいます。自分は全体感を眺めるように時おり河岸に出て外から会場を見たり。すごい絵になる光景です。夢のよう。 ”ありがとうじゃ余計さみしいから さよならと言うの~”。。。

 

 

「ミッドナイト・ルーティン」コロナ禍の中、音楽活動がほぼできない時、周囲のメールやSNSメッセージなど仲間から元気づけられる言葉をもらい、元気を維持できた。いつかみんながHappyで暮らせるよう、願いをこめて作った曲だと言います。曲調は倫子さんらしいHIPPOPを効かしたメロディアス。 ”誰のためのSNS、気づいてほしいSOS” とか韻を踏む。 ボーカルエフェクターを駆使したお洒落な曲ですが、孤独感を寧ろ愉しむようなどことなく憂いな曲です。 

最後は「anymore」。音源化されていて以前から知ってる曲も歌ってくれて嬉しいです。これもLAP調からの入り⇒サビではネジれるようなグルーヴ感を持ったカッコいいメロディ。ビートの打撃も凄くてラストまで大盛り上がりでした。自分が普段から好むアコースティック系音楽とは一線を画し、福永倫子(uliuli)さんのライブはいつも激しくて!脳やらカラダやら刺激になるし音楽的にもすごくレベルが高い。色んな試みをしながら頑張っていると思いました。

 

<アンコール:セッション>

 

 

Vo.福永倫子, Ryo Yoshinaga Key.小田智之 Dr.崎田治孝 Ba.笠井トオル Eg.Miguel Arroyo

 

En)Sunday Morning(Maroon5)

 

アンコールでは再びRyoさんが呼ばれ、二人で歌います。とても仲良くて羨ましい!! CMなどで誰でも一度は聴いたことがある都会的な華やかさを持った曲。"さあ、一緒に安らごう 日曜の朝 ゆっくりと始めよう” という和訳を調べました。土曜の夜にライブで楽しんで、また翌朝仕切り直そう、みたいな。エンディングでは今回頑張ってくれたuliuliメンバーさんがソロを演奏しつつ閉幕しました。

 

 

こんなに自由で楽しいライブは久しぶりでした。女子も男子も幅広く楽しめたと思います。カブトビールも記憶に残る美味しさでしたし、素敵なライブを聴きながらの このビールは格別でした。また行きたいし聴きたいし飲みたい。『納屋橋TWILO』、心に刻まれました。そしてプレミアコースで予約した人にはカブトビール用のポディアム(台座=コースター)が貰えました。uliuliさんの「水曜の夜に」の中に、 ”君とカブトビールを 小さなポディアムに乗せて~” と、TWILOでの光景を想定して書かれた歌詞があります。それが実現した形となりました。とても豪華な造りで、使うのはもったいない。またTWILOに行ったときに持ち込もうかな。

 

※トップ画像の枠はポディアムの柄としました。

 

Ryoさん素敵な曲をいつもありがとうございます。今日はオリジナルやカバー、聴きたかった曲を一杯歌ってくれました。写真はポディアムと1枚(とっても素敵です)。名古屋ライブではここが本拠になりそうですね。楽しい時間でした!

 

RyoさんTwitterより

 

uliuli(福永倫子)さんも今日やりたかったことを全部詰め込んで臨んだライブだったと思いますが、大成功ですね(今日一番のカッコいいショットをもう一度)。10/23からCFも始まりuliuliさん初のアルバムやMVの完成に向けて賽は投げられました。

 

 

uliuliさんTwitterより

 

おかじまさんやバンドメンバーの皆さんもお疲れ様でした(ファンの方が小田さんを紹介してくれて少しDTMの話もできてうれしい)。コロナ禍もようやく明るい兆しが見えて、こんなライブがまた数多く観られるのかなと思いつつ。。あ、今日は日帰りだった。新幹線で一路東京へ。またお会いしましょう。

 

追伸:相変わらず文字が多すぎて読みづらくてすみません。

 

 

<uliuliさん>クラウドファンディング開始

10/23(土)~11/29(月)23:59

【uliuli】

何としても生き抜く!みんなと1st Album & MV を作りたい!

 CFサイト「うぶごえ」より

https://ubgoe.com/projects/84

 

 

<Ryo Yoshinagaさん>ライブアーカイブ

●2021/10/30(土) music hall CAFE&BAR neonera

『Haruna × Ryo Yoshinaga』
Vo:Haruna / Ryo Yoshinaga
Key:ハナブサユウキ
Per:豊田稔

配信チケット/アーカイブ期間は11/6(土)まで

↓ココ