現実逃避といえば映画。
シルク
(原作:アレッサンドロ・バリッコ 監督:フランソワ・ジラール 2007)
ともかく映像を味わう映画。
フランスの場面は印象派のようで、日本の雪山や林のシーンは水墨画のよう。
せりふや音楽を極力抑えて、押し殺された感情を見せようとした日本シーンとは対照的に、フランスの場面からはあふれるほどの光や色、百合の花の香りまでもが漂ってきそうでした。
ヨーロッパ人から見た極東の女性への幻想、っていうのが結局のところの大筋なのかなぁと。
結局主人公にとってはフランスの生活がただひとつの現実。日本の夢を追うのは無理。
ラスト・サムライの日本観からはだいぶ進歩してましたがまだまだミステリアスすぎて笑えます。
原作でもそのことに関しては断り書きああるので、筆者も承知の上での演出なのでしょう。
フランスが舞台なのに交わされる言葉が英語なところにかなり違和感がありますが、
全体的にキレイにまとまっているんじゃないでしょうか。
音楽が期待したほどではなかったところはあるけど、中谷美紀の好演でチャラかな。
観られてよかったです。

