言い訳がましいですが、年初からバタバタ続きで更新が遅くなりました。

 

昨年末にご案内した通り、今年は創業50年というタイミングでプロジェクトが満載です。

その第一弾がMVMグル-プが新たに迎えたポランオーガニックフーズデリバリ社(東京、青梅)となります。

 

ポラン社は日本のオーガニック食品業界の黎明期に誕生した歴史と伝統ある企業。同じ年(1980年)に現オイシックスとなった『大地の会』があります。

 

前代表からは『ポランの第一章は自分たちが書き上げた。第二章はMVMに託す』という言葉を頂きました。そして、第二章のイメ-ジも前代表の言葉である、”オーガニックの社会化”です。

 

この言葉は単にオーガニック商品の売上拡大や市場の発展を意味するわけではありません。

 

オーガニックの認知が上がる事で社会全体に持続可能な未来に対する意識を高め、人々の行動に変化をもたらす。より環境に配慮し健康への意識が高い行動を促していく・・・。

 

また、オ-ガニックが拡がれば、地域社会の持続可能性についても関心を高める事にもなるでしょう。それが地域復興・活性化の一助になりえます。

 

ですので、オーガニック市場の拡大に努めることはまさしくSDG’S活動そのものであり社会貢献でもあるわけです。

 

あと、”オーガニックの社会化”として実現したい事は、持続可能な収益を上げる企業を作る事・・・誤解を恐れずに申し上げると”儲かる企業作り”です。

 

これは私の偏見かもしれませんが、オーガニックはこれまで(どちらかと言うと)収益よりも社会貢献を優先する”ソーシャルビジネス”として扱われてきた気がするのです。

 

適正な利潤を上げ、社員の物心両面の充実を図り、企業の持続性を保つための投資を行う。

 

そうでなければサスティナブルな企業にはなれません。この点はしっかり意識して経営に取組みたいと考えます。

 

ところで、農水省の資料などでは日本のオーガニック食品の市場規模は現時点で1,850億円で継続的に成長しています。

 

また、日本のオーガニック市場は年率4%~5%の成長で2030年には3,300億円まで伸びる予想。欧米では12%~14%との予想もあり先進国では成長分野であることは間違いなさそうです。

 

”成長性・相乗効果(シナジ-)・独自の強み”

 

M&Aだけでなく当社が事業投資を検討する際に重要視している三つのポイントです。ポラン社との相乗効果についてはMVMの販売網や仕入れソースの活用などいろいろ考えられます。

 

当社の主要取引先であるスーパーマーケットではオーガニック食品の売場が大きく拡がりニーズが高まっていると実感しています。

 

また、ポラン社の”独自の強み”は有機農産物の生産ネットワ-クでしょう。長い年月をかけて全国にある多数の有機生産者との取引を拡げてきました。そしてロイヤルカスタマーの存在も大きいと思います。

 

ポラン社の潜在成長力は大きい。しかし、それは前代表らが我々の想像を越えるようなご苦労を経て事業のベースを作り上げて来られたからです。そこに時代の追い風が吹き始めている。

 

最後に第二章のもう一つの大切なテーマをお伝えします。それはMVMの企業理念でもある社員の皆さんの幸福度のアップです。

 

社員の皆さんに『MVMグル-プに入って良かった、人生がより豊かに、より楽しくなった』と思って頂けるようこれからの経営に努めて参ります。