令和元年である2019年も年末を迎える頃になりました。今年の世界経済を振り返ると・・・最後まで米中の超大国が主役だった印象です。

 

秋頃までは両国の貿易摩擦の懸念で市場は上下にスイングすることしばしば。

 

しかし、最近になりその貿易摩擦も一旦は収束する風向きとなり米国の株式市場は連日のように過去最高値を更新、日本市場も年初から最高値と活況を呈しています。 

 

日本は来年がいよいよオリンピックイヤ-。横ばい経済のファンダメンタルズは変わらないでしょうが、今年以上の景気を実感したいところです。 

 

話が変わり今年もGAFAなどIT大手で興味深い動きがありました。昨年の10月末のブログでは一時期”オワコン”と酷評されていたマイクロソフト社の鮮やかな復活について触れました。

 

同社は依然良好な業績を保持していますが、GAFAの企業で遥かに快進撃を続けているところがあります。

 

今年に入り時価総額が70%伸びGAFA企業で最もアウトパフォームの高い会社・・・・それはアップル社。 

 

アップル社は年初に”アップルショック”と世界中が震撼するぐらい業績が落ち込み、株価は30%も暴落。GAFAで最も将来性を悲観される銘柄になりました。

 

不肖、私が愛読するNewsPicksのインテリ識者のほとんどが同社を”オワコン”扱いと厳しい評価。

 

アイホーンに依存しすぎだとか、プラットフォームビジネスがないとか、ジョブス死後イノベーションがなくなったとか・・・かくいう私も同社の将来に希望があるようには見えませんでした。 

 

ところが、クラウドサ-ビス、APPLEミュージック、APPLEニュースそしてAPPLEペイなどのプラットフォーム・サブスクリプション・決済などのビジネスが急成長で業績に大きく貢献。

 

また、成長性の高いウエアブル市場では50%以上のシェアを握るアップルウオッチも着実に伸びている。次世代のプラットフォームと有力視されているARの開発でも競合企業をリ-ドしている様子。

 

・・・・という事で同社は1年も経ずに時価総額世界NO1企業に返り咲いています。

 

アップル社の現象から学ぶことは何か?

 

まずは、前ブログでもお伝えしましたがどんな企業でも業績の浮き沈みはある。真価を問われるのは業績が落ちた後の対応という事。

 

そして、人間は思い込みが強い、そして単純化を好む生き物ということですね。

 

不肖の私は致し方ないにしても企業分析を専門とするエコノミストでもそう。繰り返しますが、年初は『アップルはアイホーンの一本足打法でもっている』という見立てが識者の間では支配的でした。

 

実は、1月の同社のIRではアイホ-ンの売上は減ったがクラウド、APPLEペイ、アップルウオッチなど他のサービスは順調に成長しているという説明がありました。しかし、多くの人がそこに注目も期待もしなかった・・・。

 

そして経営者の実力ですね。企業経営の分析の精度上げるには経営者の実力を正しく評価する事が大切という事。

 

これは言うが易し行うは難し・・・最近ではウイワ-クへの投資で苦戦中のソフトバンクG(ビジョンファンド)はこの点で甘かったと非難されてますね。

 

投資のプロでも経営者の実力を間違える、あるいは勘違いするもの。

 

話は戻り、ジョブスの後を引き継いだアップルのティムクックCEOは最近になり株を上げているようです。

 

いまさらという声もあったようですが、強いリ-ダ-シップで他のサ-ビスへの分散化を進めて行った。同氏は正しい戦略をしっかり実行できる経営者という事なのでしょう。 

 

長々と本業に関係ない事を書きましたがここまでとして、弊社の2019年はどうであったか?

 

厳しかったの一言・・・まず主要品目が全般的にふるわなかった。そして開発商品も一部は伸びてはきましたが主力品の落ち込み分をカバ-できるレベルではありません。

 

ブランド化への努力や一定の投資も続けておりますが、現時点では競合他社と差別化出来るところまで至っておりません。

 

『反省はするが委縮はしない』

 

上記はソフトバンクGの孫正義会長の言葉。約7000億円の過去最大の赤字を計上した直近の決算説明会での言葉です。不肖、私もまさしくこの心境。

 

我々の経営戦略そして成長戦略は間違っていない・・・そう思っています。しかし戦術面においてはいくつかのエラ-を起こしてしまった。そこはしっかり反省して修正をかけたい。

 

なので委縮はしません。これまでどおり積極経営を基本とし新規事業や新商品への投資も継続する考えです。そして、短期間で見事に復活したアップル社のように業績の再浮上を狙いたい・・・そんなふうに考えています。

 

『事実は一つ、解釈は無数』 

 

最後にもう一つ最近気になった言葉を・・・・今月の致知に掲載されていたアチ-ブメントというコンサルティング会社の青木社長の言葉。

 

事実は一つですが、いかようにも解釈は出来るもの。経営者たるもの常に出来事をプラスへ解釈することでエネルギーを生み出すことが出来ます。  

 

それでは少し早いですが今回で年末のご挨拶とさせて頂きます。良い年末・年始をお過ごしください。

 

石田