また米国産チェリ-の季節が近づいてきました。 弊社にとっては期初の大型商材。 このビジネスをうまく乗り切り新年度の幸先良いスタ-トとしたいのですが、大産地であるカリフォルニアからは減産予想のニュ-スばかり・・・・。

 

昨年のカリフォルニアは過去最大の出荷量だったのですが、今年は寒波や長雨等の影響で昨年比50%に満たない不作のシ-ズンになる予想です。 

 

”不作の年はさらに不作になる”と云われています。 不作が予想される年はシ-ズンインした後も降雨や熱波など様々な天候不順が続き、想定外の大不作になる可能性が高いという事。 

 

経験則として、こういうときにはいつも以上に慎重に、特に初動で間違いがないようにしたいと考えています。 最初にずっこけるとシ-ズン終了まで取りかえすチャンスがない・・・。 

 

豊作のシ-ズンは基本的には買い手が有利、少々のエラ-はどこかで取り戻せるチャンスがある。 しかし、不作においてはそれは難しい。 

 

また、トラブルシ-ズンは産地状況に応じた日々のいや、朝令暮改を厭わないぐらいのマメな軌道修正が大切です。 

 

”相場は生き物”で産地も市場も常に動き変化するもの。 不作=トラブルシ-ズンは特に変化が激しい。 例えば、なんの前ぶれもなく『突然出荷終了!』なんて事も結構あります。 

 

とにかく硬直的に対応するのが最もまずいやり方だと思っています。

 

そして、チェリ-ビジネスをかれこれ30年ぐらい経験していますが、シ-ズン前はいつも一年生の気持ちで臨もうと考えています。 

 

毎シ-ズン何か自分の想定を越える事象が起き、私自身もよく状況を読み違えます。 

 

問題は自身の誤りに如何に早く気づき修正できるか・・・つまり一年生とは、どれだけ経験を積んでも素直で謙虚な態度が必要という事です。  

 

受け身調子のシ-ズンを乗り切る話ばかりでは芸がありませんね・・・。 

 

業界最古参且つ最大手の一角を占める弊社としては、このビジネスにおいて独自の存在感ないしバリュ-(価値)を発揮したいと考えています。 

 

ですので、厳しいシ-ズンと承知していますが、いくつかの新しいチャレンジを考えています。 

 

”機が熟した、今年こそは”と考えるプロジェクトもあります。 いつも以上に守りに重点を置きますが、攻めも忘れていません。 

 

最後に、不作の年にもいい話はあります。 不作のシ-ズンは大粒で品質が良いというのが定説です。  今年は皆様に大きくて美味しいチェりーをお届けする事が出来そうです。 是非ご期待下さい!