弊社は22年ぶりに米国産りんごの輸入を再開しました。  来月初旬に販売を開始します。 

 

ところで22年前と言えば1995年・・・阪神淡路大震災があった年ですので、米国産りんごについては結構鮮明に覚えています。

 

前回の輸入は失敗でした・・・・販売が続かなかった。 初荷はニュ-ス性もあり何とか完売出来ましたが、二船目以降はさっぱり。 売れ残った在庫に悩んでいたところで地震が発生したことを覚えています。 

 

販売不振の原因はずばり品種=品質。  不肖、私の記憶では日本ではフジりんごの台頭で人気がなくなっていたレッドデリシャスあるいはゴ-ルデンデリシャス(黄色りんご)という品種しか輸入できませんでした。 

 

味覚の点で国産りんごの王様”フジ”に全く太刀打ちできなかったように思います。  

 

しかし今回は違います。 NZ産りんごで販売実績のあるロイヤルガラ種、そして”ピニャ-タ”という弊社のサプライヤ-が(販売の)独占権を有した品種の輸入を計画しています。 いずれも国産りんごにはない品種。  

 

ピニャ-タ種は私も実物を見たことがありません。 日本にはないパイナップルような香りが特徴のようです。 来週に産地入りしますので試食をするのが楽しみです。   

 

弊社のサプライヤ-曰く、日本の小売店は他のアジア諸国と比べりんごの品揃えが少ない・・・そこにビジネスチャンスがある。 

 

日本ではつがる・フジ・ジョナ・王林など4種類か5種類ぐらいの国産りんごが定番、しかし香港・シンガポール・タイ・インドネシアなどでは常時8種類~10種類程度の品揃えがある。 

 

日本市場においてもさらに品揃えを増やせば、日本産と米国産のカニバリ(共食い)がなくリンゴの全体消費は伸びるという仮説を米国サイドは立てています。

 

また、"Lil Snapper”という小さいりんごを袋に詰めた商品の提案。 

 

米国では子供が小さいりんごをおやつに丸かじりする習慣があり、日本でも同様に皮つきのままガブリと食して頂く・・・。  

 

果物をデザ-トだけではなくスナックやおやつとして召上っていただく。 我々が取り組んでいるアップルスイ-ツ(カットりんご)も同じ商品コンセプト。   

 

新しい食習慣、食シ-ンそして食文化を育む事により新しい需要を創りだす・・・・・ハ-ドルは高いと思いますが、我々がチャレンジすべき仕事だと考えています。