前回のブログで新年の挨拶回りを終えたと書きましたが、今週の青森訪問が抜けておりました。 毎年この時期に弘前への出張が組まれています。  



年に一度、雪景色の美しさを堪能する場面なのですが、現地の方の除雪など雪に対する苦労を聞くと、美しくも優しくも見える白銀の(裏側にある自然の)厳しさ、怖さを感じるところもあります。



話が飛びますが、ただいまノロウイルスやインフルエンザが全国で猛威を振るっています。 病院、給食センタ-、旅館、ホテルなど留まるところを知らない様子。 我々食品工場を経営するものとしては大変な脅威そしてリスクでもあります。 



何としてでも未然に防がなければならない。 年始から神戸の青果加工場から青森のカットりんごの製造工場であるアップルファクトリ-ジャパン(以下AFJ)までこの件については厳重且つ細心の注意で臨むように現場スタッフ全員に申し伝えました。 



一点、インフルエンザについては弊社(MVM)は3年前からパ-ト社員を含む全社員に予防接種を義務づけております。 費用は全て会社負担。 



自画自賛で恐縮ですが、社員への福利厚生の一環として始めた予防接種は、インフルエンザの社内感染のリスク軽減にもつながるいい施策と思っています。



ところで、青森のAFJは丁度半期を越えたところですが、設立期から最も堅調な業績。 まだ下期が残っており、また原料である青森県産りんごの価格が先高感が強いことから全く油断は出来ません。 しかし、着実に中身が良くなっています。



他の果実の加工比率を下げりんごの加工に集中している事が、功を奏している様子。 製造メ-カ-は単品で大量生産をするのが収益を上げるベストの形態。 



しかし、商品を販売する小売業サイドとしては複数アイテムを並べる事で顧客ニ-ズに合った見栄えの良い売り場が出来る、そして出来れば他社とは違う商品を並べたい・・・・例え中身が同じでもパッケ-ジだけでも他社と差別化を図りたい考えもある。



作る側と売る側のニ-ズが相反している。 競争力のあるオンリ-ワン商品であれば別ですが、作り手の論理ばかりを先行すると顧客から愛想をつかされ、いずれは相手にされなくなる。 



しかし、顧客もっと言えば市場の要望を全面的に受けると多品種の複雑な製造ライン・レイアウトの管理を強いられ収益を上げるのが難しい状況にもなりうる・・・・



この辺りのさじ加減が本当に難しい。 しかし、この難しいさじ加減、舵取りが企業の収益を左右する重要な作業だと思っています。 



これからも顧客のニ-ズを汲みつつも、生産効率を上げる商品の選択・商品の開発に知恵を絞って行きたいと思います。