MVM 代表 石田希世士のブログ


青果店2万店割れ ピーク時の3割に。 高齢化進展も懸念 個人経営が65%占める


果店の減少がいよいよ加速化してきた。経済産業省がこのほど発表した2012年経済センサスによると、野菜・果実小売業の全国の事業所数は2986(同年21日時点)となり、3年前の前回調査より18.5%減少した。1971年のピーク時に比べ3割程度にすぎず、現時点の店舗数はすでに2万店を割り込んでいるのは必至とみられる。



上記は農産物の情報流通誌「新感性10月号」から。 いわゆる、商店街にある八百屋や果物屋が減少の一途にあること。 


この現象は栄枯盛衰の一つとして仕方ない面もありますが、日本の食文化を伝承する場所が消えてゆくようで寂しい気がします・・・・というより活気ある青果店のない町の風景はつまらないですね。  


しかし、その青果店から消費市場を奪取したウイナ-(勝者)であったス-パ-マ-ケットも、新たな競合相手に守勢に立たされています。


ディスカウントストアはもとより、ロ-ソン・セブンイレブンなどを筆頭としたコンビニエンスストア、産地直送のネット販売、ドラッグストアの台頭そして直売所の成長。  


「新感性10月号」ではロ-ソンが「健康」をテ-マにした商品・サ-ビスを集中的に進めるていくとの記事も。 今後は青果物の扱いに益々拍車がかかりそうです。 


また全国の直売所が青果物の販売だけで3,620億円に達し成長の一途であるとの記事もありました。 ちなみに、直売所の数は全国で2万2980ヶ所にのぼり、総販売額は7,927億円との事。 


ドラッグストアは農産物の販売で利益が出なくとも集客にさえなればいいという考えのようです。 集客により高利益率の薬の販売につながればそれでOKという戦略。 農産物でも利益を稼がなければならないス-パ-など量販店にとっては脅威の存在です。


とにかく、青果物の販売インフラがどんどん多様化し同業界間だけでなく、異業種間における競争の激化も進んでいるようです。


量販店への販売が基軸になっている弊社としてはどう対応を取っていくか? 量販店への販売とシナジ-(相乗効果)が高い販路を選んで少しづつでも販売セグメンテ-ションを拡げて行きたい.


しかし、なにより大切なのはやはり商品開発。 どの販路からも取り扱いの要望が寄せられるような高付加価値の商品があれば、販売市場の如何なる変化に対しても容易に対応できると思います。




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