昨今、損保の払い渋りが何かと話題になっている。
私ら実務者に言わせると????だ。
なぜなら被害者側も値切られることを予見して相場よりも高額な訴額にしているからだ。
これは訴訟上、双方が吹っかけたり値切ったりするのだから仕方ない。
判官贔屓のせいか損保だけが悪者にされやすい。
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しかしながら、一つの問題点がある。
これは、損害調査の実態について言わねばならない。
損保は事故調査をリサーチ会社に下請けに出している。
これらリサーチ会社は少しでも損保に有利な結果を出す様忖度している面が否めない。
だから杜撰な調査で無理矢理損保に有利な結論を導く。
中には偽造捏造までして依頼者である損保の関心を買おうとする御仁すらいる。
下掲の事例は、排水溝を塞ぎ水溜まりを作出した事例だ。
土木を少しでも囓った人間であれば一発で偽造が見抜ける稚拙なものだ。
こういった稚拙なリサーチ結果が払い渋り問題を惹起させている。
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実は、勘違い鑑定人が例年の様に沸いてでるのはリサーチのレベルの低さにある。
素人でも存外、リサーチ結果を崩せてしまうからだ。
その成功体験から鑑定人を自称したり、事件やまがいの輩が湧いてでる。
勿論、何でこの人は鑑定人にならないんだろうという突出した人はいるが少数派だ。
その原因は調査費の安さであろう。
一事故数万円で数を回さなければ利益が出ない構造だ。
その為雑になりやすいし強引な結論づけが横行している。
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保険金詐欺とか時折露見しているが氷山の一角だ。
もっとリサーチ力を高めれば防げるはずなのだが・・・・