バイパス13台玉突き、車が全焼…車内から遺体 | 事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

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私が事件鑑定人としてこれまで経験したことを書きます。
特定を避けるため、一部、ぼかしたりフェイクもありますが、概ね実体験です。

バイパス13台玉突き、車が全焼…車内から遺体

 5日午前10時20分頃、大津市石山平津町の京滋バイパス上り線で、車13台がからむ玉突き事故が発生した。乗用車1台が全焼し、車内から1人の遺体が見つかった。ほかに4人が同市内の病院に搬送されたが、けがの程度は軽いという。滋賀県警高速隊や大津市消防局が事故の詳しい状況や遺体の身元を調べている。 
読売新聞2018年02月05日 14時06分
 

玉突き事故による火災が起きて1人死亡しでいる。
エンジン車の中で一番燃え易いのは、勿論燃料だ。
そのため、燃料タンクには追突で発火しないように二重三重の安全策が採られている。
しかしながら、車両が横転した場合、車両の底部がむき出しになってしまう。
そこに別の車が衝突すると、あっけなく火災が起きる。
下掲のgifは横転した車両の底部に別車両が追突し火災が起きたものだ。
如何にあっけなく燃えるかがわかる。




しかしながら、今回の件は空撮画像を見る限り、燃焼した車の後部が消失している。
おそらく、大型車の追突によって失われたのであろう。

前方も潰れているので、ダッシュボードに身体が挟まれた可能性が指摘できる。
また、ドアが変形し、運転手が脱出できなかったとしても矛盾しない。

現時点で詳しいことはわからないのであるが、続報が入り次第、報告する。

 

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末尾になりましたが、お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 合掌 FAL 代表理事 石橋宏典

 


FAL