日田は、死人が出ないと梅雨は明けない。
今回、豪雨被害のあった日田市の言い伝えだそうだ。
かなりブラックなジョークだが、山に囲まれた盆地で河川の合流ポイントでもある。
日田では治水は大きな課題であったのであろう。
ただし、ここ数年では大規模な水害は起きていない。
河川整備というインフラが整ったからであろう。
ところで、今回、日田や朝倉での洪水被害を見てみると、樹木の量に驚かされた。
特に朝倉市の湛水被害は、平野部で山間部からかなり離れている。
おそらく、上流から流されてきた樹木が水を塞き止め溢流させたのであろう。
治山と治水はセットのようなものであり、何れかが機能しないと効果は半減する。
今回の水害は、治山を疎かにした事に原因があるようだ。