立川で83歳運転の車暴走、はねられた2人死亡
読売新聞 2016年11月13日
12日午後3時頃、東京都立川市緑町の国立病院機構災害医療センターの敷地内で、83歳の女の運転する乗用車が暴走し、歩道にいた男女2人をはねた。2人は同センターに運ばれたが、全身を強く打って間もなく死亡した。高齢ドライバーによる事故が多発しており、各地で事故の予防が課題になっている。警視庁立川署の発表によると、死亡したのは八王子市犬目町、会社役員安和(あわ)竜洋(たつひろ)さん(39)と、知人の小平市中島町、化粧品会社パート従業員市川妙子さん(35)。車を運転していた国分寺市の女(83)も頭や胸にけがをして入院しており、同署は、回復を待って自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)の疑いで調べる方針。
<以下略>
高齢者にまつわる交通事故問題で最も怖いのは加害事故だ。
このことは、以前のブログでも指摘したとおりである。
http://ameblo.jp/ishibashi-kantei/entry-12135466359.html
私の扱っている事案で、重度障害・死亡事故の約6割は高齢ドライバーによるものだ。
つまり、年寄りドライバーが若者とその家族の未来を奪っている。
これは紛れもない現実だ。
人口ピラミッドからすると、あと5~10年で団塊の世代が70代を迎える。
高齢者の加害事故対策を今の段階から始めなければ加害事故は減らせない。
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末尾になりましたが、このたびの事故によって亡くなられた方、
ご遺族、関係者の皆様に、衷心よりお悔やみ申し上げます。
また、負傷をされた方々には、一刻も早い回復をお祈りいたします。
一般社団法人 法科学解析研究所 代表理事 石橋宏典