レキサルティ以来の、新規抗精神病薬「ラツーダ」一般名:ルラシドン
6月11日に発売になりました!
統合失調症と双極性障害のうつ状態に適応
海外では2010年~販売されており、(もう10年前から!)
日本でも何度も治験をやっていたようですが、3度目の正直で、ようやく承認されたようです。
ここ近年では久しぶりに新規発売となったSDA
(セロトニンドーパミンアンタゴニスト。
リスパダール、インヴェガ、ロナセン等と同じ)
その中でも特に、特徴的なのは、5-HT7への親和性
気分安定、認知機能改善の可能性が期待される
海外のガイドラインでは、双極性障害のうつ状態の第1選択の1つであり、
適応が少ない、双極性障害のうつ状態の治療薬の選択肢が増えたということは、良いことですね!
(現在では、ラミクタール、ビプレッソ、ジプレキサのみ)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200614/00/ishi-kekkonn/a9/0e/j/o1080081014773762584.jpg?caw=800)
もっと臨床に即した特徴といえば
・副作用が少ない
(鎮静、体重増加、アカシジア、パーキンソニズムなど錐体外路症状等が少ない)
・1日1回食後いつでも内服可
(生活スタイルに合わせて、朝、昼、夕の食後ならいつでも!)
空腹時は、吸収率が下がってしまうようです。
・開始用量=維持用量のため効果発現が早い
(開始後すぐの増量も可能)
統合失調症と双極性障害では使用容量が違い、
統合失調症 40㎎スタート、80㎎まで増量可能
双極性障害 20㎎スタート、60㎎まで増量可能
となっております。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200614/00/ishi-kekkonn/dc/df/j/o0810108014773762586.jpg?caw=800)
↑3Dに見えるらしいのだけど、私含め医局員は誰も見えず汗
私は、早速発売日から処方しています。
海外では結構売れているみたいですし、効果や副作用など、しっかり見極めていきたいと思います。
海外では結構売れているみたいですし、効果や副作用など、しっかり見極めていきたいと思います。
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精神科医 髙木希奈@Psycho_JOY_kina
新規抗精神病薬「ラツーダ」一般名:ルラシドン 満を持して明日発売!(海外では2010年~販売) 統合失調症と双極性障害のうつ状態に適応 特徴的なのは、5-HT7への親和性 気分安定、認知機能改善の可能性が期待される 海外のガ… https://t.co/U7rqdCX5LM
2020年06月10日 20:48