ホントに日常的によく聞かれるんですけど…

 

 
「これって、弱い薬ですか?」
 
「その薬は今飲んでるものよりも強いんですか?」
 
 
と 患者さんから質問があります。
 
 
 

 
↑ココスとガルパンがコラボしてた。
 
いとこの子供が大喜びしてた。ハート②
 
 
 
 
 
これについては、なんとも答えにくい質問でして。
 
 
というのも、強い弱いの判断基準はどこか、というところにありまして、
 
 
一般科の薬はよくわからないですが、
 
 
精神科の薬においては、同じ類の薬でも、それぞれに役割や効果が違うので、一概に比べることはできません。
 
 
 

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例を挙げると・・・
 
 
 
抗精神病薬だったら、
 
 
リスペリドン(リスパダールなど)は、幻覚妄想への効果がすぐれている、
鎮静作用もあるので、液の分包タイプは、頓服としてよく使われる。
 
 
 
オランザピン(ジプレキサなど)は、鎮静作用や気分安定作用があるので、不眠や不穏・興奮状態の時に使われる、
注射剤があるので、早急に鎮静が必要な場合はよく使われる。
 
 
 
クエチアピン(セロクエルなど)は、睡眠薬代わりとして使われたり、うつ状態にも使われたりするし、副作用が少なく、容量も幅広く調整しゃすいので、高齢者などにも使われたりする。
 
 
 
アリピプラゾール(エビリファイなど)は、代謝系への副作用が少なかったり、鎮静が少ないので、若い方や初発の患者さんに多く使われたり、双極性障害にも多く使われる。
 
 
 
※もちろん、どのお薬にも、抗幻覚妄想作用、気分安定作用はありますが、その薬によって、得意分野や特徴が違うということです。
 
 
 
なので、エビリファイとセロクエルとどっちが強いですか?
 
と聞かれても、比べようがありません。
 
 
 
 
有効用量も、その薬によって違いますし。
 
 
例えば、リスペリドンなら、1日の最大用量は12㎎。
 
クエチアピンなら、750㎎。
 
 
なので、その薬の量だけで、強い弱いと比べることもできません。
 
 
 
 
 
↑長浜ラーメン。
 
 
 
他にも、抗うつ薬だの睡眠薬だのの例を挙げようと思ったのですが、
 
長くなったので、次回に続きます。
 
 
 

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