薬物依存は脳に異常が起きている病気

薬物やアルコール依存は、意志の問題ではなく脳の病気です。

何度か書いてますね。

患者さんでも、ｱﾙｺｰﾙや薬物依存症の方はいっぱいいます。

アルコール依存症については、「あなたの周りの身近な狂気」（セブン＆アイ出版）

でも詳しく書いております。

ｱﾙｺｰﾙでも薬物でも、同じ依存性物質です。

ただ、ｱﾙｺｰﾙや薬物など、脳に直接働きかける物質依存とちがい、

ギャンブルやスマホ依存などは、行動そのものなので、物質依存とはちょっと違ってきます。

２０１４年に改訂された、DSM-Ⅴから病名が掲載された、最近出てきた概念ですし、まだよく分かっていませんし、それで医療機関を受診される方もまだ少ないです。

（ちなみにそれが原因で受診された方は私はまだ診たことがありません。

ほかに何か原因があって、ﾈｯﾄやｽﾏﾎ依存かも・・・みたいな付随的な感じで相談なさる方はいますが）

依存症は、そのものを治す薬はないので、精神科の中でもなかなかに治療が難しい分野ではありますね。