前回の記事の続きです。
以前、 1982年に 日本航空350便墜落事故 が起こりました。
羽田沖事故とか、逆噴射事故とも呼ばれています。
これは、当時の機長が統合失調症に罹患しており、その疾患から生ずる強い幻覚妄想に基づき、
エンジンを逆噴射させて、結果、飛行機が墜落して、多数の死傷者を出した、という事件です。
(ちなみにこの事件、ホテルニュージャパン火災の翌日だったんですね。
警察、消防、マスコミその他関係者は、相当大変だったことでしょう・・・)
このように、てんかんだけでなく、症状がコントロールされていない、統合失調症などの精神疾患でも、事故を起こしてしまう可能性もあります。
もちろん、すべての精神疾患に当てはまるわけではないですし、きちんと服薬して病状がコントロールされており、適切な判断能力があれば、運転は可能です。
ただし、ほとんどすべての向精神薬には、眠気等の副作用があるため、運転には注意と書かれています。
ですので、病状いかんにかかわらず、こういったお薬を服薬されている方は、運転には注意が必要です。
続きます。