寺社に油　[呪われた寺社を油で清めた」　医師の傍ら布教活動

最近、メディアを賑わせております、各地の神社で油が撒かれた事件で、米国に住む日本国籍の医師に逮捕状が出たようですね。

医師業の傍らキリスト教系を標榜（ひょうぼう）する布教活動にも従事していたようですね。

「東日本大震災の発生を事前に神から予言された」

「神の啓示を受けて祈り、悪霊を追い出した証しとして、油をまいている」

油で日本の寺社などを清める活動を開始するよう神に命じられたという。

男は専門分野では全米でトップ５に入る医師と自称し、

大けがをした患者を祈りで治したとする逸話を語るなどしていた。

私は、宗教のことはあまりよくわかりませんので、それに言及するつもりは全くありませんが、

もしこれを宗教とは一切関係なく、精神科医としての観点からみますと・・・

神からのお告げ、全米トップ５、祈りで治す・・・　事実でないとしたら、幻聴や妄想であることが考えられ、

幻覚妄想が出現する精神疾患、統合失調症である可能性もあると思います。

ただ、少ない情報では　なんともいえませんので、あくまでも、一般論として、と思っておいてくださいね。

興味深い事例ではありますので、もう少し詳しい情報や、話を聞いてみたいです。

ちなみに、実際に統合失調症でこのような症状が出て、「悪魔祓い」とか「狐憑き」　だといって、

家族が　お寺や霊媒師に連れて行って　お祓いをしてもらった・・・という患者さんのエピソードは

何回か目にしたことはあります。