少し前のお話なのですが・・・
精神科の国際的な2大診断基準のひとつ、
アメリカ精神医学会が作った DSM というものがあります。
今までは DSM-Ⅳ-TR という基準が長年使われてきましたが、
このたび、19年ぶりに全面改訂されました!
DSM-5の一つ前の DSM-Ⅳ-TR と並べて。
さすが全面改訂です。診断基準が大幅に変更になったことがたくさんあって
今までは だいたいどの疾患がどこら辺に載っているか すぐに見つけることができたのに
まず初めに、その疾患がどこに載っているか 探すところから始まります(笑)
自閉症スペクトラム障害、月経前不快気分障害、性別違和、タバコ、ギャンブル障害、レビー小体型認知症、パラフィリア障害、・・・ その他いろいろ。
細かいところを挙げればきりがありません。
項目とかカテゴリーもかなり変わってしまったので、探すのが大変なんです
もう一つの国際的な診断基準に、WHOが作成している ICD-10というのがあるのですが、
もしかすると、こちらもまた大幅に変更になるかもしれませんね!
医学の分野は日進月歩ですから、 今までわからなかったことが新たにわかってきたり
疾患概念が変わってきたり 薬や治療法もそうですが
昔のままの知識では もうすでに時代遅れになってしまうので
私達も その都度新しいことを覚えて行かなくてはなりません。
医者になってからもまだまだずっと勉強は続くのですが、
それでおまだ私は、あの学生の時のつらいテストや国試を思えば
今の勉強の方が楽しく興味をもってやれています♪