第一部〜債券に投資するのは無駄でしょうか?
1)質問1、国債とは?
司会
まず、最初に、国債とは何ですか?
↓
【答え】
国債とは、政府が発行します。
国債を買うということは、政府にお金を貸すことと同じです。
10年国債なら、10年後に元金が返済されます。10年の間、毎年政府が利子を国債保有者に支払います。
ちなみに、地方自治体が発行するのが地方債、企業が発行するのが社債です。
これらをまとめて債券といいます。
投資でどのくらい儲かるかを、予め計算することです。過去のデータに基づいて、年間の収益率を決め、計算します。
複利計算をするのですが、今日はインターネットにあるシミュレーターを使ってみましょう。
あくまで期待値でしかありませんが、これをすることで、心の準備ができます。
2)質問2、国債はどんな投資対象?
司会
分かりました。次に、投資対象として国債をどう考えますか?
↓
【答え】
国債は、安全な資産と考えられています。
株は、価格が短い期間に上がったり、下がったりします。下げ幅が大きければ、投資した金額、すなわち元本より減ってしまうことがあります。
これを価格変動リスクと言います。
国債は、満期まで保有していれば、確実に元本が戻ってきます。
その上で、利子が付きます。
国債は売買の市場があり、日々価格は変動しています。タイミングが合えば、収益を確保して途中で売ることもできます。
質問3、国債利回りとは?
司会
国債の取引市場と価格変動のお話しが出ました。ここで、国債の利回りについて教えて頂けませんか?
↓
【答え】
国債の収益は、利子と売買益の合計です。国債の1年あたりの収益率を国債利回りと言います。
4.国債の買い方
司会
↓
5.債券不要論
司会
さて、本日の本題です。
世の中では、国債のような債券には投資しないほうが良いという意見があります。俗に債券不要論と言います。
債券不要論をどう思いますか?
↓
【答え】
私は基本的には反対です。
ただ、投資には、色々な考え方があって良いと思います。正解は一つとは限りません。
国債が不要と考える理由は、次のようなものです。
一つ目は、金利上昇に弱い点です。
元本が保証される反面、その元本が金利上昇により、相対的に目減りしてしまいます。今後日本も金利上昇が予想されますから、日本の債券は不利です。
2つ目は、株式ほど儲からない点です。
昨今の株高では、債券への投資はリターンが低いと考えられます。
3つ目は、株に比べると情報が不足している点です。
金融機関やブローカーの店頭取引が中心です。一般個人は情報が取りにくく、売買判断が難しいのが、実情です。
6.株や投資信託のほうが良い?
司会
やっぱり個人は、株や投資信託にしておいたほうが良いのでしょうか?
↓
【答え】
そうとは限りません。
一般に年齢が高くなるほど、価格変動リスクは抑えたほうが良いのです。
若いうちは時間を掛けて損失を取り返すことも出来るかもしれませんが、高齢ではそれが難しいのです。
もちろん、余裕資金が潤沢にあれば、すべてを国債や債券にする必要は有りませんが。
ある程度、国債のような安全資産を組み込んでおけば、株価の急落のような局面で、資産を守る事ができます。
7.国債の情報入手先
司会
国債に投資する場合は、どこで情報を入手すれば良いですか?
【答え】
初心者は、公社債投資信託を購入するのが良いでしょう。運用はファンドマネジャーという金融専門家がやってくれます。
あなたは、自分の投資が正しい方向に向かっているかを確認すれば良いのです。
そのための情報源をまとめてみます。
1.国債利回り
日銀のホームページ、新聞などて確認します。国債利回りは、その日の国債の価格のようなものです。
特に10年国債利回りは、長期金利の基準になっています。
国債利回りの計算方法は第二部で行います。
2.売買参考統計値
日本証券業協会ホームページ
個別の国債の値動きは、「売買参考統計値」として、日本証券業協会のホームページで公開されています。
自分が買った国債の値動きが分かります。
3.BB国債価格
日本相互証券。国債流通市場で、店頭取引を行なう会社。
国債の価格を毎日発表。
第一部まとめ
司会
最後に本日のまとめをお願いいたします。
↓
投資初心者は、ポートフォリオに国債を加えたほうが良いでしょう。
株ほど儲からないですが、投資成績が安定すします。
次回は7/17水曜 20時30分から21時30分までです。
テーマは、株と投資信託、どちらを買う?
を予定しています。
第二部、 国債利回りの計算
(以下、要約準備中)
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※ここに書かれているのは、わいずオフィス代表FPの知見に基づく一般論です。例にあげている実際の金融商品の原稿作成時点のデータです。実際の投資で同様のリターンが得られることを一切保証しません。投資は、ご自身の判断に基づいて行って下さい。また、このブログでは特定の金融商品を推奨、勧誘することは一切ございません。
(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護職員向け実務者研修を修了)