リピーターのお客様から質問を頂きました。
 

 

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証券会社のレポートを読んでいて、「米10年国債利回り(長期金利)の低下幅縮小を受けて、」というように、「利回り=金利」といった書き方がされていることに気付き、混乱しています。

 

国債利回りと長期金利は同じでしょうか?

 

 

次のように回答しました。
 

 

結論から申し上げます。

 

日本や米国の長期金利の値は、10年債利回りの実勢値を、適用しているのです。

 

ですから、金融機関から見ると、「長期金利イコール国債利回り」なのです。

 

 
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以下、次のように、順を追って説明しました。

 

 

投資の基本である「利回り」という概念を振り返りましょう。

 

以前お伝えした通り、利回りは1年間に、投資から得られた成果です。最近は、リターンと呼ぶ人が多いです。

 

正確には、Return of Investmentです。

ROIと略称で呼んだりもします。

 

これは、投資家から見た用語です。

投資家とは、自分のお金を他人に貸し付け、成果がでた場合に、報酬を受け取る人です。

 

 

 

さて、10年国債利回りです。

これは発行当初、償還期間が10年ある国債のリターンの話です。

 

次に、某証券会社さんのレポートが、「10年債利回り」と「長期金利」をイコールとしている点です。間違いではないですが、少々不親切ですね。

 

結論を言うと、日本や米国の長期金利の値は、10年債利回りの実勢値を、適用しているのです。ですから、金融機関から見ると、「長期金利イコール国債利回り」なのです。

 

金利とはお金を借りた人が払う利子の、元本に対する比率のことです。投資ではなく、借入金の返済に使われる言葉です。

 

借入金は、投資と異なり、融資を受けたら、事業が儲かっても、儲かっていなくても、返済しなければなりません。

 

利回りが投資家から見た概念なのに対して、金利は貸主である銀行から見た概念です。元々全く異なる概念です。

 

混乱しないように注意して下さい。

 

 

また、最後に金融庁のガイドブックの預貯金と投資の違いの箇所を読むように、オススメし、個別コンサルを終了しました。
 

(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者)



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☆金融庁のガイドブックを入手したい人は、

コチラ↓をお読み下さい。

金融庁「基礎から学べる金融ガイド」の内容

 

 

 

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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。