老人ホームで介護助手をしていると、
ケアマネ(ケアマネジャー)と介護職の意見が一致していないまま、毎日の介護サービスが行われているのを、見かけます。
ケアマネは、その利用者に合ったサービスの計画を考えるのが役割。
計画を実行するのは、介護職です。
いったいどうなってしまうのでしょうか?
ケアマネの立場
介護職は、
どうしても仕事を効率良く回すことに
目が行きがち。
効率化して初めて、全員をお世話できると考えます。
それに対して、
ケアマネ
は、ケアプランの実現のため、行動します。
ケアプランとは、1人ひとりの利用者に対する介護の方針や計画の事です。
ケアマネジャーは国家資格であり、ケアマネジメント無しには、ケアプランは作れないのです。
利用者さんの生き甲斐
という視点で、ケアプランに基づいて、サービスを組み立てます。
ファイナンシャルプランナー(FP)が、お客様ごとに立てる
ライフプランと、ケアプランは考え方が良く似ています。
私が、ケアマネジャーから指摘を受けたこと
ある日、ケアマネから、
ある利用者さんに対して、
「食事介助をしないよう」
に注意されました。
最初は、なぜだろうと思いました。
が、食事の介助を止めたら、
やがてご自分で召し上がるようになりました
あとで気がつきましたが、
ケアプランには、
「出来るだけご自身で食事を召し上がっていただく」
という目標が書いてありました。
なるほど。
介護職とケアマネが協力して成り立つのが、介護のサービス
一方で、ケアマネは、毎日利用者さんに、接していないので、利用者のちょっとした変化に気がつかないこともあります。
食事を自分で召し上がっていたその利用者さんも、気分や体調が優れないと、ご自分で食べようとしないときが出てきました。
やがて、最初勧めて、どうしても召し上がらない場合は、職員が介助して良いことになりました。
両方がかみ合って、本当に質が高いサービスとなる!
のだと、最近改めて思います。
まとめ
・ケアマネと介護職は、役割が違うので、意見が対立することがある。
・ケアマネは全体の計画をまとめる。介護職は、計画を日々実行する。
・対立を乗り越え、力を合わせることで、本当に質が高い介護サービスになる。
(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護職員向け実務者研修を修了)
※ここに書かれているのは、筆者個人の体験談と感想です。実際の介護助手の仕事は、個々の施設によって異なることをご了承下さい。
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