【毎月の経済データチェック】

 

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毎月の経済データのまとめを、しましょう!


​4月後半のマーケットは、中東情勢の緊迫化と日米の金利動向が複雑に絡み合う、極めて緊張感の高い展開となりました。



米国ではインフレ再燃懸念から「利下げ期待」が霧散する一方、国内では長期金利の上昇に伴い、日銀への利上げ圧力がかつてないほど高まっています。



こうした四面楚歌の状況下で断行された「為替介入」の真意と、今後の展望についてプロの視点で分析します。





以下、みていきましょう。



この経済統計の意味


私は、毎月の月末に、日本と米国の株価と国債の指数を確認しています。

 

月に一回、これを調べることで、自分の投資している外国債中心のファンドの立ち位置を確認できます。


投資を実際に始めた方は、

ぜひ参考にして下さい。


割と簡単です。よろしければ、真似てみてください。

 

なお、文中に出てくる国債利回りとは、国債の価格を表します。


国債の価格の仕組みについては、国債とは?をお読み下さい。



2026年4月の主な指標の推移


2026年4月末は、月足(1ヶ月単位の集計)で、次の通りでした。

 


2026年4月

米国債10年利回り・・・ 

4.372%


日本国債10年利回り・・ 2.522%


ダウ・・・・・・・  

49,652ドル


日経平均・・・・・・・ 

59,284円

(データは、2026年5月01日、日本時間午前9時現在)


前月(2026年3月末)の数値と比べます


2026年3月末の値は、次の通りでした。


2026年3月

米国債10年利回り・・・ 

4.323%


日本国債10年利回り・・ 

2.345%


ダウ・・・・・・・・・  

46,341ドル


日経平均・・・・・・・

51,063


 米国債10年の価格は下落(↓)しました。

4.323%→4.372%

(利回りは上昇)


日本国債10年の価格は下落(↓)しました。

2.345%→2.522%

(利回りは上昇)


ダウ平均は上昇(↑)しました。

46,341ドル→49,652ドル


日経平均は上昇(↑)しました。

51,063円→59,284円


日米とも、株価じたいは好調にみえます。


今月も『有事のインフレ』が市場を支配しました。




さて、4月後半のマーケットを振り返ると、非常に緊迫感のある展開となりました。



今月私たちが目撃したのは、地政学リスクと金融政策の歪みが複雑に絡み合った、極めて異例の事態です。



​1. 中東情勢の緊迫とマーケットの変容



​まず無視できないのが、米国とイランを巡る紛争リスクの再燃です。



イスラエルとイランの直接的な応酬は、原油価格の押し上げ要因となり、これが世界的な「インフレ再燃懸念」を呼び起こしました。これまで期待されていた「早期利下げ」のシナリオは、この煙の中に消えつつあります。



​2. FRBの変節:利下げ期待の消滅



​このインフレ懸念を受けて、FRB(米連邦準備制度理事会)のスタンスは明確に硬化しました。



市場が熱望していた「利下げ」は事実上中止となり、現在は「金利据え置き」がいつまで続くのか、あるいは再利上げすらあるのかという、タカ派的な議論にシフトしています。米国の高金利が維持されることで、ドル高の勢いは止まるところを知りません。



​3. 日本国債10年債利回りの上昇と「利上げ圧力」



​一方、国内に目を向けると、日本国債10年債利回りがじわじわと上昇し、節目となる水準を伺う展開となりました。



これは、米国の金利高に伴う世界的な金利上昇圧力に引きずられている面もありますが、市場が日銀に対して「これ以上の円安を放置するなら、早期の追加利上げが必要ではないか」という無言の圧力をかけている証左でもあります。



​4. 為替介入の断行:円安阻止への執念



​そして、4月末に最大のハイライトが訪れました。


1ドル=160円という歴史的な節目に到達した直後、政府・日銀による為替介入と思われる急激な円買いの動きが見られました。


​今回の介入の本質は、単なる「円安阻止」だけではありません。



米国が金利を下げられない(利下げ中止)一方で、国内では長期金利が上昇し、日銀が意図せぬ形での「早期利上げ」を迫られる……。この苦しい状況を打破し、過度な利上げ圧力を抑制するための「時間稼ぎ」としての介入であったと考えられます。


​まとめ


​4月後半の動きは、地政学と日米の金利差、そして通貨当局の意地がぶつかり合った一ヶ月でした。


FRBが動けない以上、日本は自力で「金利」と「為替」のバランスを取らざるを得ない局面に来ています。


​ゴールデンウィーク明けも、当局の動向と米国の経済指標から目が離せない日々が続きそうです。皆さんも、ポジション管理にはくれぐれもご注意ください。



先月の記事です。



私の年頭の経済予測も、よろしければお読み下さい。


予測より日本株は上がっていますが、経済の仕組みは、同じだと思います。


(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護福祉士)


 現在は、主にコチラのサイトで活動しています。

https://kasai-fp.com/



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