今朝、新聞を見ていたら、紅白の記事に徳永英明が、デビュー曲「レイニーブルー」を歌うと書かれていた。誰もが「愛が哀しいから」を歌うと思っていたに違いない。正直なところ、僕もそう思っていた。でも、「レイニーブルー」を歌ってくれることは、本当に嬉しい!なぜなら、この1曲に、いろいろな思い出が詰まっているから、彼にとってこの曲は、運命の1曲。20年以上も前、デビューの前、稽古の後、僕は「レイニーブルー」を喫茶店で聞かせてもらった。「彼は今度、この曲でデビューするんだけど、聞いてくれる」とウォークマンを差し出し、僕は思わず、聞いた。「いい曲だね!絶対いける!」そんな懐かしい、やりとりを思い出す。彼はデビュー前、六本木の喫茶店で働いていた。その喫茶店には、業界人が多数出入りしていた。彼はレジを打つ時には何時も自分のつくったテープを「聞いて下さい」と渡していた。ある日1人のプロデューサーが「今度ライブ何時やるの!」と彼に聞いた。チャンスは突然、やってくるものだ。彼は新宿ルイードのチラシを渡した。「行くから」と一言うと、プロデューサーは店を後にした。いよいよ、ライブ当日、徳永英明のライブが始まった。もちろん、プロデューサーも来ている。曲が始まった。サウンドが流れて、彼は歌い始めた。何時もより、声にパワーがある。前半が終わり、中判、後半に差し掛かったところで、プロデューサーは席を立ち上がって、出口に向って歩きだした。「これじゃ!だめだ!」そう呟きながら、出口を出て階段を降りようとした゜その時、ラスト曲のイントロが流れた。その時、プロデューサーは足を止めた。そして、もう一度会場に入り、席についた。そして、その曲を聞いて呟いた!「これはイケる!」まさに、その曲はライブのラストナンバー「レイニーブルー」だった。そして、この日に徳永英明のデビューが決定した!「レイニーブルー」運命の曲となった。ヒデアキ





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