それで、昨日からの続きですが
なんとなんと。考えていたケージがもう既にこの世の中に存在すると言うことが分かりました
複数館で同じ様なケージを既に持っているとのことでした
それでもとにかく・・・
新しい画期的な輸送&保定ケージを館長が提案・設計し特注で作ってもらい
出来上がったケージがこれです!
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普段は天井の天板をボルト止めしてケージの天井として使いまして
そのボルトを外すと この天井がケージ内を上下出来るようになっています
天板が下に下がることで中に入っている動物を上から保定出来る仕組みでして
ではその天板をどうやって上下させるのか?と言いますと
そこで、ケージの出入り口の両サイドには縦スリットが入っています
上下する天板の4隅(4か所)には穴のあいた丸パイプがくっついていて
その穴あき丸パイプは縦スリットのある箇所に固定してあり
そのパイプの穴に外から鉄棒を差し込んで
ケージの外から操作して天井板を上下させることが出来ます
そして、例えば内視鏡を実施する為に動物を保定しなくてはいけないとなった場合
スポンジを付けた天井を下げてそのまま動物を押さえ、隙間に毛布等を詰めて動けなくするわけですけど
その際には降ろした天井を、動く動物に押し返されない様にしっかりと押さえて固定しなくてはいけません
そこで活躍するのがこの謎の補強です
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ケージの横の2面に、それぞれ2本のL字型鉄材を通していますので
この鉄を支点にして、降ろした天井の上に木材を噛まして天井を下に押さえて固定出来ます
例えば小さい子(うすっぺらい子)を保定する時は下の段のアングルを使い
大人のアシカ等の時は(それなりに厚みのある子の時は)上のアングルを使って天板が押し上げられない様に固定します
ケージを軽くする為に、また作成費を抑える為にケージの壁は鉄の網で簡易的に作成してもらっています
その簡易的な網に木材を噛ますと多分すぐに網が壊れてしまいますので
ある程度の強度のある鉄材を通しておいてその鉄材に木材を噛ますことで天井を固定するわけです
ここまで書いていてふとあることに気づきました
このケージの設計をした頃は何かと急いでいたので気付かなかったですが
今、改めて考えると、鉄の棒を上下させる縦のスリットの隙間は扉側の面では無く
ケージの両サイドの一番大きな左右の2面のそれぞれに設ければ扉の幅を小さくせずに済んだのに。。。と
なぜ扉の面へ上下用縦スリットを付けたのだろうか??
次にケージを作る時は横の面に縦スリットを作ってもらって扉の開口部サイズを大きくしようかと思います
そして、オチとしましては、良いこと思いついた!と思ったのに
今更やっと先人の知恵に追いついたか・・・でした
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