劇団1980『落語芝居 芝浜』

 

 

観劇した会員の感想を紹介します。

ネタバレを含む場合がありますので、これからこの作品をご覧になる方はご注意ください。

 

 

なかまサークル Kさん

落語は何度か見たことがあったが、「落語芝居」は初めて観ました。事前学習会で木之村達也さんがおっしゃっていた通り名作落語の世界を耳で楽しみ、目で味わう「1粒で2度おいしい」アーモンドグリコのキャッチフレーズのような世界でした。「一人酒盛り」のほとんど台詞のない役を演じた木之村達也さんの演技に注目していましたが、すばらしかったです。すべての演目を楽しむことができましたが、やはり「芝浜」は圧巻でした。12月というこの時期に、「芝浜」を観ることができ、最高でした。

とにかく、会員数、サークル数ともに前例会クリアできてほっとしています。運営サークルの最後の頑張りと当日のてきぱきとした活動は素晴らしかったと思います。

 

アルビレオⅡサークル Hさん

寄席で聴く落語も面白いが、今回のように芝居として俳優さんが演劇の形式で見せていただけるのは、実際どうなのかなと思って、開演を楽しみに待っておりました。

いざ始まると、話のストーリーをおおよそ知っていたつもりだったので、「いずれこうなってこうなるな」と思って見ていましたが、しかし「オチ」はどうだったかな?とハッキリ思い出せず、やはり、ついつい真剣になって舞台上の芝居を追っていく自分でした。やはり、予想外のオチの所が面白いんだね。そんなわけで、思いのほか、楽しめました。

ひとつ付け加えると、俳優さんの演技力かもしれないが、江戸時代の男性、自分勝手だけど、生き生きと奔放で、いいなあと思いました。

 

MOMOとんぼサークル Kさん

私の後部座席の女性同士のうなづきながらの反応、男性の高らかな笑い声につられて、つい声を出して笑ってしまいました。(コロナ禍以来久々の大笑いでしたよ)普段テレビを見ていても大笑いしたことはない隣の席の夫も、クスクス笑いが止まりません。客席の反応が臨場感をもりあげてくれました。(拍手)

「芝浜」、簡素な(失礼カナ)舞台が高級なお座敷に見えてきたのは、まさしく俳優人の演技力‼いつの時代も妻はすごし‼ホッコリ……

コロナ禍で遠慮がちな声だしを”寄席風“にハッピ着て呼び込みがしたかった。久々の声出しでちょっぴり気恥ずかしかったが、入場してくる会員さんも照れくさそうに笑顔だったのでうれしく思いました。これからは、もっと盛り上がりたいな~皆(チーム)一丸でね!

 

ミニーサークル Tさん

落語は噺家の名人といわれる人が一人で語る話芸だと思ってました。でも2人の役者さんが演じ分けることで話の厚みが増したお芝居になっている、と思いました。亭主を思う女房、誰より金目当て亡者、独りよがりの酒癖の悪いやつ…。現代の世界や日本では、もっと巨大な「悪」の存在があることに腹立たしいし、それに怒り、笑いとばしてくれるようなものはないのだろうか、と思う年の瀬でした。

 

ミニーサークル Kさん

座布団一つで話すことを芝居でする発想にすばらしいと思いましたし、とても興味がわきました。

特に芝浜は、有名でしたので何度も聴いた事がありましたので、お芝居でみる事ができて嬉しかったです。この鑑賞会自体が初めてでしたので、生で直接舞台をみることができて、感動しました。

どの演目も、あっという間に世界感に引きこまれました。初めの「代書屋」は、おもわず「そうじゃなくって」と言いそうになるくらい会場全体が笑いにつつまれ、ちょっと緊張していた私をほぐしてくれましたし、「一人酒盛り」は落ちがわかっているけど、最後まで引きこまれました。最後の「芝浜」は感動しました。お芝居にするとまた全く違う「芝浜」と思いました。

ご夫婦のやりとりが、とてもわかりやすかったですし、いろいろ考えさせられ、最後はとっても清々しい気持ちになりました。本当にどれもおもしろかったですし、増々落語が好きになりました。さらに、この「いせさき演劇鑑賞会」に出会えた事のご縁に感謝致します。これからの公演もとても楽しみにしています。すばらしい時間をありがとうございました。

 

ゆずるサークル Mさん

全ての演目を楽しませて頂きました。今回はありがとうございました。一番分かりやすく、面白いと思ったのは「代書屋」でした。話のスピードも落ちも分かりやすかったです。その反面、少し残念に感じたのは「一人酒盛り」でした。最初は楽しかったのですが、同じような会話の繰り返しで少々つまらなく感じてしまいました。

最後の「芝浜」は夢の中の話か、奥様の作り話か、という所で話が続いて、結果素敵な話になって終わり、感動しました。初めて落語の芝居を見ました。とても楽しい時間となりました。また是非見たいです。ありがとうございました。

 

ゆずるサークル Mさん

「落語芝居」って何だろう?落語をちゃんと聞いたことがないので想像がつきませんでした。当日会場に入って舞台をみるとシンプルで、この空間でどんな演劇が上演されるのかワクワクしてきました。噺とは、はなし。ものがたり、新しくめずらしいはなしの意を表すと漢字ペディアにありました。

落語家が一人で語る噺が、芝居という表現で人間模様の深みを感じました。一人酒盛りや芝浜を観て、お酒が呑みたくなって、帰宅そうそう冷酒をひっかけて今回の芝居の余韻に浸りました。また次回の新しい演目に出会える期待が待ち遠しいです!

 

風車サークル Nさん

落語芝居ということでどんなお芝居になるのか、とても楽しみでした。だいたい落語の中の登場人物といえば、ドジでおっちょこちょいだけれど、憎めない人たちですが、「代書屋」が始まると、その2人の掛け合いに思わず声を出して笑ってしまいました。まわりの皆さんとともに笑い続けているうちに、気がつくとあっという間に「芝浜」になっていました。落語とはまた違って舞台に見入ってしまいました。人情味あふれる深い笑いに、とても優しい幸せな気持ちになりました。

 

【ひとくち感想】

●おもしろかったです。話芸を演劇にして上演することの意識が不足していると思いました。ライトの工夫や活舌の訓練がどうなのかなと思いました。演劇は芸術ですので、鑑賞会は育てるという気持ちで厳しく見ましょう。

●すごく楽しかった。芝浜は知っていた話だが、耳で聴くだけでなく目で見るとこんな風になるのかと、とても良い一日だった。

●インタビュー担当で、柴田さん(ハチマル)と楽しい時間を体験できてよかった。

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