オペラシアターこんにゃく座『森は生きている』

 

 

観劇した会員の感想を紹介します。

ネタバレを含む場合がありますので、これからこの作品をご覧になる方はご注意ください。

 

 

広瀬のほとりサークル Mさん

こんにゃく座の魅力が感じられた素晴らしい舞台でした。子どもから大人まで楽しめる名作だと思います。

ファンタジーな作品ですが、自然と人間との関係を考えさせる深みがあり、さらに、女王と側近、意地悪な母親とむすめの関係など人間のドラマとしても見応えがありました。特に、女王の変化というか成長の過程の描かれ方に共感を覚えました。最初の女王は、人間としてのきちんとした教育やしつけを受けていない、極めて不幸で哀れな存在として印象に残っています。それがむすめや月の精たちとかかわっていく中で、成長していく姿は、たいへん心地よかったです。損か得かという価値観はいつの時代でも生きていく上で大事ですが、それがすべてではなく、それよりも尊いものがあることを感じさせてくれる物語でした。

こんな素敵な物語が半世紀以上前のロシアで生まれていたという事実に改めて驚かされました。そんなロシアがどうしてこんなことになってしまったのか‥。

こんにゃく座の魅力は何といっても歌と演奏と演技力ですが、今回の作品も十二分にそれを味わうことができ、大満足でした。CDを休憩時間に1枚、終演後にもう1枚、合計2枚購入し、通勤途中に楽しんでいます。

最後に、衣装や装置もよかったです。また、こんにゃく座の作品を観てみたいです。

 

IMHサークル Cさん

私は絵本の12月の物語が好きで、楽しみに観させていただきました。それは、王女は出て来ないので、少し違う部分があるのですが、とても楽しく観させていただきました。もう少し長く観たかったです…。それでも訴えるものがあり、良かったです。

 

ルートサークル Yさん

私はどうも「ミュージカル」が好みではない。「演劇」か「オペラ」である。こんにゃく座の立ち位置は微妙であるが、やはり「オペラ」だと思う。今回も楽しめた。これで4回目である。最初は子どもが保育園の時、一緒に。「自然との共生」「教育」「私欲に走る事への批判」。テーマは時代が変わっても色褪せることはない。もちろん歌もいいが、私はピアノが好きである。

 

ウィステリアサークル Oさん

昨年の「秋まつり」で、「子供だけではない、大人も楽しめる!それがこんにゃく座ではないか」と作品紹介をしましたが、本当にそうでした。奥深い森の中で繰り広げられる人間の傲慢さ、強欲さ、純真さが絡み合って最後はハッピーエンドのストーリー。

作者が執筆した1943年はスターリンの旧ロシアとナチスドイツとの苛烈な戦いの只中。1945年…戦後の甚大な被害を被ったロシアでの初演。作者は二人の権力者の行為を暴き、冷静に見つめ、私たちが理想とする大切な未来を、森の精たちを通じて現したかったのかと思いました。まさに「森は生きている」。シリアスな芝居をオペラとして上演した秀逸の作品でした。過去の作品を全部鑑賞したいです

 

ルートサークル Aさん

『森は生きている 風だって 雲だって 小川のせせらぎだって 生きている~』幕が開いた。遠くて寒い北の国の物語に思いをはせる。お話に引き込まれ涙が止まらない。長い長い間、いつかは見たいと思っていた舞台。やっと願いが叶った瞬間。たった1台のピアノとは思えない圧巻の音楽。優しく、美しく詩的で澄みきった語りかけるような歌、ハーモニー。森の動物たちのコミカルで可愛らしく、時には恐ろしい動き。十二の月の精霊たちの冠やパステルカラーの夢あふれる衣裳‥‥。ずっとずっと見ていたい。もっともっと聴いていたい。そんな幸せな時間となった。約30年程前、わが子たちが保育園で歌っていた歌、語っていたお話、私も一緒に歌いたくて、夜の保母学校に参加させてもらったこと。たくさんのことが思い出され、懐かしくて、また涙。帰宅後、興奮の冷めやらない私はこんにゃく座の動画を検索し、時間のたつのも忘れて見入ってしまった。そして歌役者さんたちと一緒に遠慮なく歌った。その後も運転中に口ずさんでいる。

心が豊かである。これが生きる上で本当に大切なことだと再認識した。『一瞬の今を千秒にも生きて、この嬉しさを胸に刻もう』

こんにゃく座の皆様「森は生きている」を長い長い間上演し続けて下さり、どうもありがとうございました。感動の時間をありがとう。いつかまた出会える日を楽しみに待っています。

 

コスモスサークル Sさん

小学校1年生の女の子は「とてもおもしろかった。もう1回みたい」4歳の女の子は「3分の2くらいは知っている歌なので、身体を動かしながら、時々ケラケラ笑って集中していました」

とても感動しました。こんにゃく座のイメージが変わりました。「仲間」の舞台も何度か観ましたが、「もう一回観るなら、どっち」と言われたら、こんにゃく座を選ぶと思います。別のサークルの人も「良かったよねー。今までで一番かな?」と言っていました。季節の変わっていく様子をどう表現するのか、とても楽しみだったが、松雪草が咲いた時は素晴らしかった。

 

つくしサークル Yさん

この一週間、いろんな歌のフレーズが何回も浮かんできます。「もえろもえろ」「オミジカ」「ソリはかけーる」「森は生きている」など。大人も子供も楽しめる本当に素晴らしい劇でした。特に最後のコーラスは秀逸でした。スピーカーを通さない生の声は本当に貴重で12人の俳優の方の気持ちがひとつになっており、心が洗われるような素晴らしいひとときでした。

 

ルートサークル Tさん

今回、初めてゲネプロを観せていただいてから本番を観ましたが、本番は会員皆さんの反応があって楽しく観られ、ステージも輝いているのが良くわかり、実感しました。やはり、劇団と鑑賞会は両輪で、お芝居を創っていました。「森は生きている」の老兵士の言葉「あなた様があの子に褒美をやる、とおっしゃるのがいけないのであります。ただ乗せていっておくれ、どうかお願い、とおっしゃれば、よろしいのです」に、納得です。これからも自然から頂けるものを取りすぎずに、環境や人の心を大切にし、健康に生きていきたいと思いました。

 

IMHサークル Aさん

子どもの頃、図書館で読んだ本を舞台で初めて観ました。改めて、自然を大切にするという意識を持たなければ人間はいけないのである、と感じました。

 

広瀬のほとりサークル Kさん

良かった!多くの人に見て欲しかった。もっと本気で勧めればよかったと反省。

 

つくしサークルのみなさん

  • 子が歌った歌なので懐かしくうちの本を見かえしました。オペラは、自然に楽しめ、久しぶりに絵本の世界に入れました。ピアノの方が最後まで、すごいなー
  • 以前見た時は、子供と一緒でした。2回目なので先を予想しながらじっくり観賞できました。期待を裏切らない素晴らしい作品で、演者の力量も素晴らしかったです。高い声の歌は、歌詞がやや聞き取りにくかった。
  • とにかく楽しかったです。息子たちが口ずさんでいた歌がちりばめられ、ワクワクしました。それと女王の傲慢さは、今の人類に通ずるなあー、なんて思いながら観ていましたが、「女王は改めたけれど、人類は改められず、自然から見放されてしまいました。」とならないようにしたいものです。
  • 昨年11月に孫の保育園の関係で見せて頂き、4月にまた見られて、しかも俳優さんの生き生きした表情、目の動きまでみられる席で本当に堪能しました。孫は保育園で兵隊さんを演じたんですが、大事な役柄で台詞も重要で、大きくなったら、僕はこんな素敵な役をやったんだと分かるような子どもになってほしいと思います。つい涙が出てしまいました。孫も今回観たいと言ってたんですが、いつかまた、一緒に見せてもらいたいです。
  • 12名の演者とピアニストの呼吸が合っていて、とても心地よく鑑賞することができました。歌とお芝居その上早替わり?心に響く様な歌声は素敵でした。まつゆき草の歌や12月の歌は、懐かしく一緒に口づさんでいました。まつゆき草は、スノードロップのことだったんですね。暗くて冷たいヨーロッパの冬、春を待ちきれない女王様もわがままですが、なんだかわかる様な気もします。素敵なお芝居なので、子供たちが見られたらいいなと思いました。
  • 最後の合唱は気持ちがこもっていて素晴らしかったです。ピアニスト1人で全幕弾ききり、舞台回しすごいです。ありがとうございました。
  • 昔から好きだった「森は生きている」をゲネプロと本番と2回も観られ、幸せな時間でした。子供が保育園で教わっていつも歌っていた頃、私も自然に覚えた素晴らしい歌の数々も懐かしく思い出され、家に帰ってからも、時々鼻歌で口ずさんでいます(歌詞を覚えている一部分だけですが)。衣装や装置も、分かりやすくて綺麗で楽しめました。衣装の早変わりも、あっという間で驚きでした。子供でも大人でも、どの年代の人も楽しめ、生きる知恵の詰まった心に沁みる作品なので、ぜひ大勢に観てもらいたいと思いました。
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