発想の転換で平面バッフルの低音問題解決? | 平面バッフル実験工房 -Open Baffle Test Lab-

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平面バッフルとフルレンジスピーカーが大好き。いい音めざして試行錯誤

平面バッフル方式の音質はとても優れていると思っているが、唯一の弱点は低音だ。平面バッフルを愛用されている方でも、低音がもう少し出ればと思われている方は多いのではないだろうか。

私も、これまで以下のような方法で低音獲得にチャレンジしてきた。

  • バッフルサイズを大きくする。
  • スーパーウーハーを追加する。
  • そして、より音圧の高いウーハーを探す。
  • アンプのトーンコントロールを活用する。

しかしどの方法も、ジャズのウッドベースやロックのバスドラムを不足なくクリアーに鳴らすには至らなかった。

そんなある日、禁断の手法が頭に浮かんで離れなくなった。それは、フルレンジの音圧をアッテネーターで下げて、スーパーウーハーとのバランスを調整するという方法だ。せっかくのフルレンジにアッテネーターなんか入れたら音が悪くなりそうだし、フルレンジが主役というポリシーに離反するようで自分の中で禁じ手にしてきた手法だった。

実際に試してみたところ、想像していたような音質劣化は感じられなかった。それどころか、フルレンジを-9dbくらいまで絞ってスーパーウーハーと合わせてみると、これまで聴いたことのない豊かな低音が出ているではないか。すばらしい。

現代のアンプは出力が大きいので、-9dbくらい(1/8)に絞ってもパワー的には問題がないだろう。この発想の転換は平面バッフルの低音問題のブレークスルーになるように思えた。

実際のテストデータは次回に。

(fin)