もう１１年前のことです。
私が「売れない営業マン」だった頃、
こんなことを言われたことがありました。
「アンタの仕事なんて、まずはどうでも良いんだよ」
建築関係のお仕事をされている、
ちゃきちゃき親方風の社長さんに、突然言われた一言。
頭が真っ白だったので、
おそらく、目も真ん丸
になっていたと思います。でも、怒りを込めて、というよりも
分かるように教えてくださっている様な、
優しい雰囲気を感じました。
この頃の私は、すぐに気付けるほど、
敏感ではありませんでしたが・・・。
この社長が言いたかったこと。
あなたは、既にお分かりですよね。
お前の仕事の話は、どうだって良い。
今はそんな事を聞きたいんじゃない
お前自身がどういう奴なのか、聞きたいんだ
ということを言ってくださったんです。
自分のことをさらけ出すことなく、
商品の説明ばかりで、買って買ってしか言わない営業マン。
思えばなんて失礼な奴でしょう。
そんな私に、この社長さんは
丁寧に、分かるように伝えてくれたんです。
商品の良さが分かっていれば、モノは売れる、
という大きな勘違いに
この日、初めて気付くことが出来たのでした。
同業他社さんと深いお付き合いがあるところへ
後からセールスに行っても、
「ウチは〇〇さんと付き合いがあるからね～」
と断られるなんて、ごく当たり前にあるお話。
人間関係がしっかり構築されてからセールスをするのは、
営業の基本であり、セオリーとも言えます。
しかしこれが、チラシづくりとなると、
人間関係が大切だ！と分かっている人でも、
実践出来ない人がヒジョーーに多いんです。
まずは自己紹介、とはならずに
自社の良いところ、
自社の商品説明、
「弊社の〇〇は、業界初の◇◇でして・・・」
と書きたくなってしまうんです。
これ、「はじめまして、アシカワです」
と名前だけ伝えて、
「では、付き合ってくださいっ
」とお願いをしてしまうくらい、
成功率がゼロに等しい、口説き方（ナンパ？）ですよね。
はじめまして、の後は
自分がどういう人間なのか、
過去、現在、そして「将来、僕はこうなりたい
」とか未来の展望まで話しますよね。
本当に自分のことを、良く知って欲しいと願うのならば
チラシづくりでも、同じことが言えます。
まずは、何はともあれ、自己紹介です。
そもそも、チラシの読み手の大半は、
「アンタの仕事なんて、まずはどうでも良いんだよ」
と思っています。
でも、ショックを受ける必要は無いのは分かりますよね。
これって、当然のことですもん。
まずはあなたに興味を持ってもらいましょう。
そのための自己紹介。
あなたのことを良く知ってもらいましょう。
どうか昔の私のように、
買って買ってしか言わない失礼な奴を思われませんよう、
どうかご注意ください。
チラシを見た人があなたに親近感を持ってくれたら・・・
さぁ、商品・サービスについて知っていただけるチャンス到来です
