新編・伊勢物語 第3394段 愛の終りの物語 星原二郎第3394段 愛の終りの物語 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和7年10月下旬の或る日 大切なる人生のパートナーに先立たれたる或る著名な 作家の記事を読み その作家に成り代はり 歌を 厭世の 思ひひしひし 湧くゆうべ あなたが逝きて 遺されるとは と詠み、「会ふは別れの始め」 愛別離苦は世の中の常なれど 古来より無数の愛の物語を紡ぎ出し 書き残したる物書きに敬意を表しけり。