第2628段 ペットを飼はない理由
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年8月6日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草短歌会の月例歌会に
次の歌
ペットなど 飼へる筈なし 満足に
己ひとりも 世話出来ぬ身に
を事前に提出し臨みけり。
歌の心はかって人気の絶頂期の演歌の森進一が
或るインタビューに応へ曰く
「また売れない貧乏のどん底期が来るのではと思ふと
怖くて猫の子一匹も飼へない」と言ひたると
永六輔の著書にて読みたる記憶、ありしが
餌代に窮しての抒情ではなく
ずぼらなる人間性が歌の背景にありての作なり。
而して、歌会での評価は一部の会員より共感を
いただけども得点は伸びず無念なり。