第2510段 変換候補の知らぬ漢字の多さ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年4月2日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
まう一首、次の歌
変換に 現れ出でくる 知らぬ文字
たとへば「娃」「婭」「姶」 嗚呼無知なる吾よ
を事前に提出し臨みけり。
歌の心はパソコンやスマホの文字入力時の
変換に現れる知らぬ漢字に想を得て詠みたる作なり。
こんにち日本にて普段、使用される漢字は約2100字
本家の中国での漢字総数は約5万とも6万とも言はれる
膨大なる数字にて、その全てを把握し使用できる知識人は
さすがに中国なれども少数とぞ覚えけり。
因みに「娃」は美しい。見目よい。美人の意の語。
「婭」は妻の姉妹の夫の事。訓読みではあいむこ。こしもとの意との事。
「姶」は美しい。見目よい。しづかの意との事。
詳らかにはその意を理解できず。
而して歌会での評価は「a」の音韻を踏みたる事には理解を頂けども
多くの得点とはならぬのも致し方無しか。